東京電力の改革のために重要なこと、重要でないこと

2011年04月03日 07:34

東京電力が提出した供給計画に福島第一原発7号機、8号機の増設が盛り込まれていたという。

あまりに稚拙だが、感覚が鈍いのでも悪意があるわけでもない。体質であり、組織の歪だ。


体質というのは、新しい環境変化に対し行動を変えるということができないことをあらわしている。そして組織的な硬直性がそれをさらに強化している。

もちろん本気でこれを実現するなど毛頭考えておらず、これはやばい、と思っているのだが、お役所に提出しなければならない書類は期限までに退出しなければならない、その書類を書き直す時間はない、新しい計画は決まらない。だから、あえてそのまま出しておくが、実現を意図したものでは全くない、ということだろう。

普通なら、現状では見直す状況にないので、提出の延期を願えばそれで済むのだが、その行動ができないということだ。だから、実は本質的にはあまり深い意味はない。ただ、自らの首を絞めることは間違いない。

だから彼らは悪い人たち、悪い組織というより、稚拙な組織というべきだ。

問題は悪意がない稚拙さは罪深いことがあり、このケースはそれが出てしまったということだ。本当に悪人なら、今この計画を出さずにタイミングを見て打ち出すだろう。実現する気があるなら、今これを出すはずがない。全く逆だ。

だから、このミスは東京電力の意図を考えるときには重要ではない。ただ、このミスが与える社会的影響は大きいだろう。そして、東京電力を今後組織改革するときに、何が原因で稚拙さを招いているのかを考える必要があるから、重要でないミスをしてしまい社会的に大きな影響をもたらしてしまうという構造を念頭においておくことは重要だ。

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