中国の農民の都市化

小谷 まなぶ

中国には、8億人を超える農民がいるといわれている。都市部との経済格差の象徴のように言われているが、農民をどのようにして豊かにするか、また、都市化させるかが、課題になっている。 都市化とは、農民が農業やめ都市部の住民になることである。


 政府の政策では、農地の工業化を目指している。それを行うために、開発区が存在するわけだ。
 昨日は、開発区の役人から、いろいろ話しを聞いた。

 江蘇省の海安市の都市部には、約30数万人の人口がいる。郊外の農地には、約60万人の人口をかかえている。
 農地にくらす農民を、都市部に移住させるために、地図を持ってきて、この部分は、開発区にする・・と政府の役人が決め、立ち退きの宣告をする。
 政府の決定は、絶対・・というところがあるので、立ち退き料が問題になるが、政府の提示する条件は、日本円で、1500万円の現金と、都市部に、1つマンションを無償で提供することで、話を進めている。

 政府の開発計画を聞いていると、実に、ゲームのシムシティーのようである。このエリアに、○○をつくり、あっちには、○○を作る。と話をして、それで、問題がないか、トップ層で決めて、決断して、動く・・・

 日本のような、何十年も土地買収に時間をかけて、行う開発は、行わない。
 実に、スピーディーである。

 この速さは、議会制民主主義では、実現できないだろう・・
■小谷まなぶの中国ビジネス奮闘記 (オフィシャルブログ)