ノマドのガラパゴス化について

2012年05月03日 09:33

ノマドの定義なんてどうでもいい。
ただ、自分のなかで「ノマドとは?」と問われたら真っ先にこの本のことを思い浮かべる。

「週4時間」だけ働く。
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この本の内容を一文で表すと、「仕事において最大限の成果を最小限の時間で出すことに心血を注ぎ、余った時間を好きな旅や違うことに費やす」というものだ。結果、著者は「住む国を選べる自由」を手に入れ、あらゆる語学、それにタンゴや合気道など幅広い分野において、その飽くことない探究心で持って次々とマスターしていっている。

彼自身の言葉を借りて、この本のエッセンスを表現すると「仕事を少なくする工夫をすれば、生産的になれる。大切なことに集中し、残りは全て無視すること」ということになる。


それと、カフェにMacBook Airを持ち込んで仕事したり、シェアハウスに住んだりすることに相関関係はない。ただ、「住む場所、住む国を選ぶ自由を手に入れ、遊牧民のごとく気ままに生きてる」わけだ。(実際、遊牧民の生活は困窮を極めるという話はこの際、脇に置いておく)

最近、自分が住んでいるブエノスアイレスで知り合う人たちのなかで、「どこに住んでいるの?」と訊くと、「いやー、その質問が一番困るんだよね、なんかもうノマドだから」と言われる機会が増えた。彼らはまさに気の向くままに世界を旅し、ブエノスアイレスにいたと思ったら、ロンドンに出没し、数カ月後にはタイに生息したりしている。

職業的にはシステムエンジニア、コンサルタント、デザイナーだったりするわけだが、とにかく自分の人生の最優先課題は旅することと決めて、そのために仕事をしている。ここブエノスアイレスでも、この本にインスパイアされて、仕事を辞めて、アフィリエイトなどで生活することを選んだ友人もいる。(最も、自分も大いにこの本に影響されて、1年ほど前からブエノスアイレスに住み着いているのだけど・・・・)

もう一度言うが、ノマドの意味を定義することに興味はない。
だけど、少なくても自分が知っている範囲で「ノマド」という言葉を使う人たちは、みんな世界を自由に旅し、そこで生活できる自由を手に入れている人たちだ。

今後、世界ではますますこのような人たちは増え、「どこに住んでいるの?」と訊かれたら、彼らはきっと少し困った顔をして、「うーん、難しい質問だな・・・・なんかノマドなんだよね」と答えるだろう。断っておくが、彼らがそう言う時は、スタバをオフィス代わりに使っていたり、部屋を借りたりせずに友人・知人の家を泊り歩いているわけではない。

「ノマド」という言葉においても、我々がガラパゴス化しないことを祈っている。

株式会社ワンズワード
松岡 祐紀(ブログツイッター

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