摩訶不思議な「陸山会事件」

2012年05月11日 08:31

産経新聞が、小沢議員控訴を受け、「政治への弾圧」側近議員らは一斉反発 石川議員「控訴すべきではない」と伝えている。

小沢一郎被告に近い議員は一斉に反発した。「地検が捜査報告書を捏造(ねつぞう)して強制起訴に持ち込んだ裁判なのに控訴とは…。人権感覚を持つべき弁護士としてあり得ない」こう怒りをぶちまけたのは弁護士資格を持ち、1審の無罪判決を高く評価していた辻恵衆院議員。「政治活動の妨害以外のなにものでもない」と語った。森裕子参院議員も「政治に対する不当な弾圧。判決は無罪なので政治活動を制限するものは何もない」と強気の姿勢を見せた。元秘書の石川知裕衆院議員は「正直驚いている。被告人の立場を継続させる控訴はすべきではない」と不快感を示した。控訴が決まると、東京都世田谷区の自宅周辺には十数人の報道陣が集まった。数人の出入りがあったものの、小沢被告は姿を見せず、ひっそりとしたままだった。

何やら以前に何度も聞いた事のあるような台詞である。私も含め、大多数の国民はこの記事を読んで、「未だこんな事をやっているのか」とか「何時まで、決められない政治が続くのか?」と感じた事と思う。

それにしても、摩訶不思議なのは何時まで経っても大騒ぎを続け、終わる事のない「陸山会事件」とやらである。

それでは、 「陸山会事件」の本質とは一体何なのかである。ウィキメディアは下記説明している。

ちなみに、本件の核であった「本来書くべき記載年度が違う」という部分については、小沢一郎本人の裁判で検察被告双方の証人として出廷した弥永真生筑波大教授が「実務上は(05年1月の)登記に合わせるのが原則だ」と述べ、虚偽記入にはあたらないとする小沢被告側の主張を支持している。

何と、本来書くべき記載年度が違う=政治資金報告書に対する「期ずれ記載」と言う事らしい。更には、弥永真生筑波大教授は期ずれには当たらないと証言している。これでは、ぐちゃぐちゃとしか言い様がない。

それにしても、「期ずれ記載」であるかどうかとか、仮に、「期ずれ記載」であったとして小沢議員が知っていたかどうか、更には、小沢議員に「犯罪」の認識があったかどうかとか、こんなどうでも良い話にしつこく付きまとうのは、余りに笑止千万ではないだろうか?

裁判官も勿論口には出さないものの、「こんな詰まらぬ案件裁判所に持って来るなよ」と思っているに違いない。それ故、検察は起訴を断念した訳であるが。

政治を空転させ、マスコミを自縄自縛に追い込み、更には司法に負荷を課してまで熱心に追及する様な話とはとても思えない。政治はやるべき課題が山積しており、殆ど手付かずである。マスコミもきちんと調査し、国民に報道すべき事は多い筈である。裁判には当然の事ながら経費がかかり、それは我々国民の税金で賄われる。

正直、こんな愚行は良い加減に止めろと言いたい。

控訴を決めた指定弁護士であるが、彼らは一体「何の為」、「誰の為」にこんな事を繰り返しているのであろう?実に不思議である。

元々証拠不十分で小沢議員に就いては検察が「不起訴」にした経緯があり、今回の地裁での無罪判決は予想通りと言って良いであろう。捜査機能を持たない「検察審査会」が控訴した所で新たな証拠が出てくる筈がなく、結果、地裁判決の追随になるだけである。

要は、関係者に取って時間の無駄であると共に、しなくて良い裁判を継続する事で「税」が無駄使いされるだけである。

善意に解釈すれば、指定弁護士は彼らの思い描く「正義」の為に「控訴」したと思うが、これは正に「角を矯めて牛を殺す」行為であり、日本の為にも、国民の為にもならない愚行と思う。

山口 巌 ファーイーストコンサルティングファーム代表取締役

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