世界で勝負するグローバルエリート --- 城 繁幸

2012年07月26日 10:43

先日、日経の大学ランキングの一つで、秋田の国際教養大学が首位になっていて驚いた。理由はシンプルで、授業の英語化等、グローバル化を踏まえた実務教育を徹底しているためだ。前々から評価の高いことは知っていたが、予想以上のスピードで企業側の価値観が変わっているのだろう。

というわけで、おススメの本を2冊ほど紹介しておこう。



世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記 (幻冬舎新書)

モノ作りの限界が指摘される中、製造業の未来はどうなるのか。
そして、ポスト終身雇用の世界において、エンジニアのキャリアはどう変わっていくのか。

「世界で勝負する仕事術」は、半導体の世界的開発者であった著者が、自らの経験をベースとして新たな方向を提示する。技術者→海外MBA留学→大学教授という氏の経歴が示すように、もう社内に閉じこもって重箱の隅をつついていれば評価された時代は終わったのだ。

「何かしなきゃ」という焦りはあるけど、何をすればいいのか分からないという人には、とりあえず読んでみろとすすめたい一冊だ。

「なぜ事業に失敗した人が出世してポストにつくのか」
「変化のスピードが速いハイテク業界で、年功序列の人事制度が持続可能でないのは明らか」
等、著者の雇用に対するスタンスも明快だ。


グローバル・エリートの時代 個人が国家を超え、日本の未来をつくる

そしてもう一冊、“グローバル化”と言う点にフィーチャーしたのが「グローバル・エリートの時代」だ。

社内の英語公用語化や留学生採用の強化ばかりクローズアップされがちではあるが著者はグローバル化にも3つのステージがあると指摘する。拠点移転や駐在強化はあくまでも通過点にすぎず、最終的なゴールは組織体質のグローバル化だ。

ただ、それがすんなり進むかどうか、僕自身はかなり懐疑的だ。
著者の提唱する「8つのスキル」はその通りだろうが、それが日本型組織の中で活かされるようになるまでには、まだまだ紆余曲折があるだろう。

グローバルな人材とそれを活かす組織を考える上で基本の一冊だ。


編集部より:この記事は城繁幸氏のブログ「Joe’s Labo」2012年7月26日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった城氏に感謝いたします。
オリジナル原稿を読みたい方はJoe’s Laboをご覧ください。

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