景気いいのは「気分だけ」

2013年06月26日 13:31

前日の米国株式市場が反発したことを受け、今日の東京株式市場は開いてから一時、1万3100円台を回復するまで上がりました。しかしその後、中国市場の動向を見据えてか、ジリジリと下げ、1万3000円を割り込んでしまった。ドル円も97円の後半あたり。こっちも中国株の続落が影響し、円が買われる展開になっています。

この梅雨空のようにスッキリしない状況が続いているんだが、景気のほうは実際のところどうなんでしょう。昨日、横浜で乗ったタクシーの運転手さんに聴いたところ「東京のほうでは売上げが伸びてきたらしい」。これが地方へ波及するのか、東京だけ景気いいまま終わるのか、かなり気になります。


官庁エコノミストのブログ」は、金融や保険、不動産賃貸業、情報通信、広告などのサービス業種を対象とし、サービスの価格動向を示す「企業向けサービス価格指数」について書いています。これは月ごとに日銀から発表されるデータ。円安の影響で国際運輸の分野で価格上昇があった結果、前年同月比で1年1カ月ぶりにプラスに転じたそうです。その他の業種では依然としてマイナスらしい。サービス分野では広告の動きが消費行動の影響を受けることから、これが少し上向いてきたことで「デフレ脱却の前兆かもしれない」と分析しています。

表題の記事では、Masterカードの消費者意識調査を紹介しています。2013年4月から5月にかけ、アジア/太平洋・中東・アフリカの27カ国に居住する18歳から64歳の消費者1万2205人からアンケートを採ったらしい。アジア/太平洋地域では各国で明暗が分かれたようなんだが、カード会社の調査ということでバイアスがかかっているとしても、平均すれば「まあまあいい」ようです。日本は景気動向への信頼感が半年前から大幅に上昇。来週月曜には日銀の短観が出ます。その内容は消費者意識のように「気分だけが浮き浮き」といった感じになるんでしょうか。

ペイメントナビ
日本の消費者信頼度がこの8年間で最高値に(MasterCard調査)


Edward Snowden May Be Both A Patriot And A Traitor
BUSINESS INSIDER
「お騒がせ男」エドワード・スノーデン氏は、まだロシア国内に潜んでいるようです。この記事は、内部告発者は果たして「裏切り者」なのか「愛国者」なのか、国家による国民の監視活動が合憲かどうか、という観点から書いています。どちらか一方からの批判は、モノゴトの判断を間違わせる可能性がある、というわけ。ただ、米中のサイバー戦争や対テロ活動において、内部告発の動機がどうであれ、彼のような行動は「利敵行為」と受け取られかねません。この問題は国民にとって難しい判断を突きつけています。

子どもが二人いても兄弟仲が悪くならない「最強の心理学テク」
It Mama
子育てって大変そうなんだが、一人でも大変なのに二人目三人目が生まれたらパニくっても仕方ありません。子どもそれぞれに個性があってそれがそれぞれ違う。デキが良さそうに見える子もいれば、どうようもなくダメに見える子もいる。どうしたって、かわいいのはデキのいい子、自分に近いタイプの子です。この記事では、チェックシートを作ることで自分と子どもたちを「客観視」できるようになる、という方法を紹介。なかなか興味深い。これって職場の人間関係とか人事評価なんかにも使えそうです。

What Happened to the Mysterious Humans of the Sahara 7,000 Years Ago?
io9
現在のサハラ砂漠はとても厳しい自然環境で、人間の進出をはばんでいます。しかし、ほんの7000年前のサハラ砂漠には、とても豊かな人類文化があったことが壁画からわかっている。古人類学者たちが調査した結果、最後の氷河期が終わったころからサハラ砂漠の東、ナイル川以西の地域がモンスーン気候になっていたそうです。この穏やかで雨の多い環境は、およそ3000年くらい続いたらしい。ようするに、エジプト文明というのは、モンスーン気候が終わって砂漠化が進み、人々が水を求めてナイル川沿岸へ移動終結したことで高度化が進んだ、というわけ。この記事では、ひょっとすると今では不毛の土地に見える場所で、まだ知られていない人類の文明が育まれていたかもしれない、と書いています。

関学大学院の講義で話したこと:社会学における計量分析の位置づけ
社会学者の研究メモ
実証はイコール「調査」ではない、とか、計量分析はたとえば女性の雇用労働と出生力との関係、民間の「寛容な育児休業制度」の影響などの解明に役立つ、とか、いったい「何を対象にして何を知りたいのか」わかっていないと計量分析をしてもあまり意味はない、といったことについて書いています。計量分析のデータやその解釈については、こないだの「言論アリーナ」の最後のほうでも語られていたんだが、「誰が」調査したのかが重要になり、バイアスやフィルター、オブラートがかかりがちになる。官公庁の調査が結局は信頼性の点で比較的「まとも」なのかな、といった話になってました。個人的には、ベイズの定理とか尤度関数とか出てきて理解できない、というのが実感ですな。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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