自衛隊を警察にする提案

竹内 裕人

自衛隊の扱いについて、バカげていると言われる覚悟で一つ提案をいたします。

私は、自衛隊を警察の一部にしてしまえ、と思っています。

警察ですから、基本的には国内のことしかやりません。国内でしか活動しません。

国内というのは、基本的には、領土、領海、領空内でしょうか。領土であれば警察、領海であれば海上保安部、領空は航空自衛隊が警備している範囲でと思っています。

自衛隊でも海外に攻撃を仕掛けることがありませんが、もっと戦争をしない国として、警察だけを存在させる案です。


警察と言っても、戦車も戦闘機も潜水艦も艦隊もいるんだから、憲法に書かれている「その他の戦力」でしょ? と言われるかもしれません。でも、その戦力を持たなかったら、国内での暴動や戦力も抑えられなくなりますから、最低限の戦力として仕方ないでしょう。あくまで、国内での自衛のための戦力です。戦争をするものではありません。

海外から進入してきた戦闘機、戦艦、警察の船、潜水艦も、不法操業の漁船同様に取り締まる、ということです。

極端な例だとは思いますが、『我々は海外に対して、侵略も攻撃もしない』と、より強くアピールする一つの案としてはあるかと思ったのですが、いかがでしょうか。

海外からは『これを隠れ蓑にする』などと言われるかもしれませんが、『防衛軍を持ちます』と、常に矛先を海外、とりわけ中国、北朝鮮、韓国、台湾に向ける必要性はなくなると思います。あくまで、『日本の国内に入ってきたら、不法入国で取り締まりますよ』とのスタンスを持ち続けると言うことです。

おそらく、このスタンスも領土を問題にしている現状では『竹島や北方領土奪還のために警察を突入させるのか』など言われるかもしれませんが、そこは例外として協議を進めればいいと思います。

平和ぼけしている私が書いているので的外れかもしれませんが、『平和の先進国』として、この制度で他国からの侵略に対応して侵略されないように国境を警察で警備すればいいのではないでしょうか。少なくとも、私は『軍』という言葉をわざわざ復活させる必要も無いと思います。むしろ名前だけでも攻撃しなさそうな『警察』にして、それでもかなりの戦力を持っていますから、近づかないでくださいよ、とアピールすればいいのではないかと思います。英語にしても、armyでもforceでもなく、POLICEとしての活動です。

だからって、いつでも戦車がぶんぶん町中を走るわけではないですよ。中身は自衛隊と同じですが、国防軍とするよりは警察とした方が表現が和らぐのではないかと思うのです。

海外への色んな救難の派遣については、警察の中の特殊部隊を「特殊救難組織」として救難に当てるなどすればよいのではないでしょうか。

ただし、集団的自衛権も使わないまま、アメリカの傘もお断りし、個別的自衛権でなんとかするということになるので、それなりの実力強化は必要になると思っています。

こんな素人のバカげた提案、いかがでしょうか。

厳しい突っ込みというか、誹謗中傷をいただくことを覚悟して。