言葉を変えるだけで、物の見方が変わり、人生が変わる --- 内藤 忍

アゴラ

コップに水が半分入っている時、「半分しか入っていない」とネガティブに捉えるか「半分も入っている」とポジティブに捉えるかは、その人の考え方次第です。見方というのは人それぞれですが、コップに入っている水が半分であるという事実は変わりません。

成功と失敗を分けるもの、幸せと不幸を分けるものは、事実なのではなく、それをどう捉えるかというその人の考えかた、物の見方の問題なのです。


ポジティブに物事を捉えることが大切ということがわかったとしても、それを実践するのは簡単ではありません。

新橋の赤ちょうちんに行けば、(想像ですが)会社の悪口や上司の悪口を言っているビジネスパーソンがたくさんいるのでしょうし、スターバックスで仕事をしていると横の席から聞こえてくるのは友達の批判だったりします。

以前、「キャバクラで働いている女子高生」という話を聞いたことがあります。女子高生がキャバクラで働いていると聞くと、校則違反のトンデモない話だと誰もが思うはずです。でも、キャバクラ嬢が一念発起して高校に通うという話だったらどうでしょうか?なかなか見上げた向上心のある女の子だと応援したくなるのではないでしょうか?

事実は1つでも見方は変わってくるのです。

「●●さんはとてもいい人だけど、仕事はできない」というのは批判になりますが「●●さんは仕事はできないけど、とてもいい人なんだ」というと印象は随分変わります。同じ事実であっても良い方によって印象が変わり、自分の思考方法を徐々に変えていくのです。

行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
運命が変われば人生が変わる

「ネガティブ」を「ポジティブ」に変えるというのが難しければ、せめて「ポジティブからネガティブへ」を「ネガティブからポジティブへ」に言い方だけでも変えてみる。そんな小さな行動の変化が、積もり積もれば人生を変える可能性がある。

言葉というのは、便利なコミュニケーションの道具ですが、自分の人生を縛る道具でもあるのです。上手に使いこなせれば、自分を変える力を持っていると思います。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2013年12月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。