こんな僕でも家入一真の参謀になれた

2014年01月23日 07:00

タイトルは「こんな僕でも副知事候補になれた」(笑)にしようか迷った末に結局、シンプルにいった私。いや両方とも、家入一真さんの代表作「こんな僕でも社長になれた」(ワニブックス)のパクリなんだけど、きょう告示の都知事選、家入さんにご協力することになりました(届け出名;家入かずま)。というわけで急転直下、ネット選挙の解説者から当事者としての参戦になってしまったので関係各所との調整に追われつつ、10人分の業務量を1人で、10日分のを1日でこなすという無理ゲーに苛まれ、もう3日連続徹夜ですわ(+_+)


●家入さんと出会った経緯など
おとといのアゴラのニコ生「言論アリーナ」をご覧いただいた方もいるでしょうか?司会の池田先生から「立場を明らかにしたほうがいい」とのことで、私と一緒に初出演した、うさみんが田母神さんの陣営に政策スタッフとして参加していることをカミングアウト。その時点で、家入さんには相談こそ受けていたが、実際に選挙に出るのか本当に微妙だった。本人は真剣なのだが、組織どころかスタッフも不在。供託金を用立てる目途も立っていなかっだもん(汗)。

都知事選出馬の意向を示した年末、彼の誕生会と称するクラブイベントで初対面したが、その後、出馬の話が立ち消えに。本気なのか疑問に思った僕は、「ネット選挙が馬鹿にされる」と、苦言を呈したことすらあった。実際、池田先生を始め、筆者が大先輩と仰ぐ方々からは「辞めたほうがいい」と相次いで止められてしまった。本人の出馬は、“泡沫”だの“売名”だの選挙をお遊び感覚で臨んでいると言われるかもしれない。それでもなぜ厳しい候補者をサポートすると決意したのか。

▼「ホリエモン登場」で注目度が急上昇した家入さん。筆者撮影@都庁
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●怒りの都知事選~高齢候補者と討論会バックレ
まず大前提の話をする。筆者が番組で吠えたように、今回、主要4候補は60代以上というのに人材不足の危機を覚えた。著名な“泡沫”候補までも含めての高齢化に唖然とせざるを得ない。家入さん支持云々の前に、少子高齢化の極致ともいえる社会構造が見通されている2020年以降を考えると、若手の論客では、駒崎さんや乙武さんあたりがそろそろ浮上してもいいのではと思っていた。そして、何と言っても2度に渡る公開討論会の放棄事件。その後に通常は集団で行われる日本記者クラブでの記者会見が、一部陣営の欠席により個別会見になってしまう等、異常事態が続いたことに怒りを禁じえない。都政には、防災対策や高齢化対策、待機児童等の都民からのニーズがあるというのに、「細川・小泉」連合は一方的に「脱原発」という国政マターのアジェンダを勝手に設定しまった。本命の舛添さんは都政に十分な見識があるにも関わらず、「細川氏が出ないから」等と相手ありきの理由から討論会での説明にも来ない。

都民をバカにするな、という怒りが沸騰していたところ、共通の友人を介して家入さんと改めて出馬について相談するようになった次第である。本気モードでお会いしたのが何と1月19日の日曜日。もう選挙まで4日しかないという状況だった。

●劉備玄徳的な不思議な魅力
では、肝心の家入さんの人物や考え方についてはどうか。ツイッターで自分の電話番号や住所をさらしたり、変わった行動をするので率直にいってつかみどころのない印象だった。僕自身が彼の経歴も事業もまだ半分も消化しきれていないものがある。実際、一見頼りなさそうに見えるし、照れ隠しで不思議な言動をすることがある(笑)しかし世の中の問題や不条理に対し、鋭い感性で素朴な疑問をどんどんぶつけてくる。「なぜ就活に失敗して自殺しなきゃいけないの?」というように。

世界で最も高齢化が進む我が国の成熟社会の行く末を、独自の視点で鋭く見抜き、熱い思いを持っていることが分かって驚いてしまった。堀江貴文さんらの著名人を魅了する理由がやっとわかったのだ。実際、気が付くと有能で個性的な若者がどんどん彼の周囲から現れる。なんとなく接していて、筆者は子供時代に読破した横山光輝の「三国志」を思い出し、「たぶん劉備玄徳ってこんな感じのリーダーだったんだろうな」と腑に落ちるようになった。だからといって僕が孔明とは言いませんよ。言ってみたいけどさ(苦笑)。

家入さんは、ジャスダック最年少の29歳での上場を果たした一方で、ニート等の社会救済的な事業にも力を入れる。いわばマーケティング感覚に優れた宗教家のような面白さもある。筆者自身も含めたノマド的なワーク&ライフスタイルであったり、コミュニティ弱体化のソリューションとしてのシェアハウスであったり、これまでの政治やマスメディアがあまり目を向けてこなかった未来的な価値観は、ほかの主要候補にはない。

●「上から目線」の政治に違和感
「争点は脱原発だー!」と、上から目線のマニフェストを押し付ける。それを知名度やマーケティング戦術を駆使してテレビの強力な発信力で圧倒する――。しかし、そうした従来型の政治・選挙は、ネット時代となり、一般の有権者の価値観が複雑多様になるなかで、なにか違うのではないのか。極めて困難な無理ゲーを戦うことは百も承知。伊達や酔狂ではなく、本気で推してみる意義があるのではないかと思った次第である。ま、突然の出馬表明だったため、立候補予定者の経歴や信条などを記載する、10社ちかい報道機関からの「調査票」という書類が絶望的に終わらない分量で、早くも無理ゲーにツッコミ疲弊している。ていうか調査票おわんねーよ、各新聞、テレビさん。マジ、手伝えっちゅーの。こういうのも一般人立候補のハードルなんだと思う。統一しろよ
140123調査票

しかし、堀江さんの同席もあってメディアの注目度は急激に上昇。複数のメディアの記者から「主要候補として取り上げさせていただきます」との声をもらったので、こっちが仰天して始まる、前代未聞の選挙はどうなるか、ワクワクしている。第一声はネット。あ、その前に3日連続の徹夜で寝坊せずに都庁の選管にたどり着けるかな。そんなところで、調査票記載に戻ります。ちゃおー(^-^ゞ
新田 哲史
Q branch
広報コンサルタント/コラムニスト
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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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