ビットコインの最も重要な3つの特徴 --- 大石 哲之

2014年01月27日 15:39

ビットコインについては、ようやくメディアが取り上げてきたところで、デジタル通貨とか、仮想マネーとか、いろいろな言い方がされています。よく聞かれるのは、edyとかのデジタルマネーと何がちがうのか?円天といった詐欺と何がちがうのか?ということです。

ビットコインついては、次の3つの重要な特徴があります。この3つにおいて、他のいかなるものとも違います、edyや円天、ドルやユーロともです。


わたしが言っても説得力が無いので、なぜこの3つかということは、ビットコイン開発者のRoger verが挙げているものです。開発者が最も大事だと考えている点がこの3つになります*1

①Limited supply つまり、コインの量には上限が決められている。

ということです。具体的には2100万枚です。

円やドル、ユーロといった中央銀行発行する通貨は、発行量に制限がありません。もちろん一定の歯止めはありますが、いくらでも発行はできる仕組みです。

一方ビットコインにおいては、2100万枚以上、絶対に発行されません。これは、ビットコインが誰かの管理下にあって、誰かが発行量を決める仕組みとは違うからです。

ビットコインの発行量の上限は、予め仕様として決められ、プロトコルとして実装されています。そしてビットコインのプログラムの中に予め組み込まれています。

このため、ビットコインは、原理上インフレしないということになっています。誰かが任意に、好きなときに、通貨の供給量をコントロールすることが出来ないのです。

ビットコインは、採掘を通して供給され、現在、最初の1200万枚が供給済みです。そして、4年毎に供給量が半減します。2140年頃、2100万枚の上限に達することになります。

2100万枚は、一見すると多いようにもおもいますが、2100万という数字はそれほど多くない。日本国国民一人に1ビットコインはおろか、関東地方にすむ4200万人のひとにとっても、2人に1人しか1ビットコインを手に入れられないことになります。

この供給量の制限が、ビットコインの価格上昇を予想する人の根拠になっています

②世界中の誰から誰にでも、即時に、基本的に無料で送金できる。

ビットコインは、アドレスを指定すれば、世界中のだれから誰にでも、即時に、基本的に無料で送金できます。

ビットコインのアドレスは、地域や国家といったものとは結びついていない、アドレスです。独立していて、世界中でユニーク(唯一)のIDがあります。このIDは、銀行システムのように地域や国家といったものとは結びついていません。

どこの国の、どの銀行の、どの支店の、どの番号 ではなく、

このビットコインID

を指定すればよいのです。スカイプのIDやtwitterのIDを指定するときどこの国だとかそういうことはだれも考えません。世界中でユニーク(唯一)のIDをつかうとはそういうことです。

そして、ほぼ瞬時にビットコインは送金されます(正確には、確認に10分かかりますが)

100円相当のビットコインといった少額のものでも、10円相当でも、1円相当でも、0.1円相当でも、0.0001円相当でも送ることができます。日本から、アルゼンチンのユーザーに、アルゼンチンのユーザーからイスラエルのユーザーに、100円相当でも、1円相当でも0.001円相当でもおくれます。

そして、それには、ほとんど送金手数料はかかりません。せいぜい数円から10円程度です。

日本にいるとわかりにくいですが、銀行の送金は遅く、費用もかかります。たとえば、アメリカ国内の送金はだいたい、一件につき15ドルかかり、数日待たされます。国際送金となると、40ドル以上、1週間以上かかるときもあります。

途上国の出稼ぎの人が、本国に資金をおくるとき、2万円の仕送りにたいして、4000円も手数料がかかってしまいます。

オンラインの商店は、クレジットカード決済に5%から8%の手数料を払っています。彼らの粗利がせいぜい10%程度なのにです。寄付や、クラウドファンディング、あらゆる決済で、この高額な手数料は、クリエイティブな仕組みをつくる妨げになっています。

ビットコインなら、僅かなお金も送ることが出来、手数料はほぼかかりません。

もちろん、巨額のお金を送ることができます。たとえば10億円のお金を銀行で送ろうとしたらどえらいことですが、ビットコインなら簡単です。瞬時に送金ができ、10億円を送ろうが、手数料は基本的に無料です。

③P2Pである

このシステムは、P2Pで維持されています。つまり、ビットコインのプログラムをダウンロードしている皆さんによって、すべて維持管理されているのです。

そこには、中央銀行も無ければ、VISAもMASTERも、Paypalも、JR東日本(suica)も、楽天(edy)もありません。データベースはすべて公開され、P2Pネットワーク上に分散的に保持されます。そして、それのデータの整合性や、セキュリティもP2Pネットワーク参加者により守られています。

どこかの元締めがいて、それがシステムやお金の価値を保証しているわけではありません。予めきめられた仕様(プロトコル)にそって、このビットコインをやりとりするP2Pネットワークの参加者が、それを維持して、守っているのです。

*1 Roger Ver bitcoin conference https://www.youtube.com/watch?v=ZiB-OGy1TH8


編集部より:この記事は大石哲之氏のブログ「nomad研究所」2014年1月27日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった大石氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方は大石哲之のnomad研究所をご覧ください。

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