バレンタインデーには覗き魔にご用心

アゴラ編集部

明日はバレンタインデーです。そわそわヤキモキしたのも遠い昔。甘酸っぱい想い出、という男性も多いことでしょう。すっかり義理チョコの洗礼に慣れ、会社の部下なんかからチョコをもらってもあまりドキドキ感はありません。もちろん女性のほうもルーティンな恒例行事という感じで、全身から惰性な雰囲気が満載で発散されています。こんなのもう止めたらどうか、と思うワケなんだが、バレンタインデーに贈り物をする習慣は、キリスト教国でごく一般的にみられる。しかし、まったくチョコレートだけというのは日本特有のものです。


当方、バレンタインデーと言えば、田代まさしを思い出します。判じ物めいて申し訳ないんだが、チョコと言えば「ゴディバ」です。あそこのチョコなら当たり外れもないし、あげたほうももらったほうも納得、というわけ。で、ゴディバといえば馬に乗った女性がトレードマーク。この女性、11世紀の英国の伯爵夫人「レディ・ゴディバ」なんだが、彼女の夫の伯爵は領内で重税を課して領民に圧政をしいて不評でした。

それを嘆いた彼女、夫に領民への過酷な取り立てを止めるように頼みます。伯爵は夫人に何度も頼まれ、とてもできないだろうと無理難題をふっかけます。「おまえが丸裸で馬に乗って町を一回りしてきたら税を安くしてやろう」という下品な提案。とんでもない野郎ですな。彼女は意を決して夫の言いつけ通りにします。そんな夫人の気持ちに領民たちは、彼女を辱めないよう窓の鎧戸を閉めて馬上の姿を見ないようにしました。

しかし、下衆な野郎は伯爵だけじゃありませんでした。たった一人だけ好奇心と助平心に負けて覗き見した男、仕立屋のトムがいました。「出歯ガメ」の覗き魔、田代まさしのように。それが「ピーピングトム(Peeping Tom)」の語源になった、というわけです。ちなみに「出歯ガメ」というのは、明治時代の強姦殺人犯で覗き見の常習犯でもあった「出歯の亀吉」こと植木職人の池田亀太郎に由来します。今で言えば「盗撮野郎」でしょうか。

ところで、バレンタインデーとチョコのつながりは、英国のカドバリーという菓子メーカーがチョコレートギフトボックスをつくったのが始まりとされています。日本でも戦前の1936(昭和11)年に神戸の洋菓子店「モロゾフ」がバレンタインチョコレートの広告を出したんだが、一般的にはならなかった。その後、1958(昭和33)年に東京のチョコレートマムパニーという問屋が新宿・伊勢丹で売り出し、それを発端としてバレンタインにチョコを贈り合うことが次第に盛んな行事になっていったそうです。

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アゴラ編集部:石田 雅彦