ネットが発達すればするほど、「リアル」の価値が増大する --- 内藤 忍

2014年06月17日 12:23

昨年以降、海外に出かける機会が増えました。一人で出かけたり、スタディ・ツアーでみんなで出かけたり、スタイルは様々ですが、アメリカ(テキサス、NY、カリフォルニア)、マレーシア、シンガポール、タイ、フィリピン、カンボジア、バングラデシュ、中国(上海)、香港と隔月で飛び回っていた計算になります。

最近はネットを使って現地の情報を事前に得ることができるようになり、ホテルやレストランの予約も電話でやり取りしなくても良くなったのでとても便利です。


しかし、ネットが発達して現地の情報が日本にいながらにして得られるようになればなるほど、現地に行くことによる価値が高まるというパラドックスを感じるのも事実です。

例えば、レストランやホテルの選択です。ネット上に画像付きで大量の情報があって、どのレストランでどんな料理が食べられるのか、どのホテルがどんな感じなのか、出発前から「ある程度は」わかります。しかし、実際にお店やホテルに行って感じる気分は、事前の情報から想定していたものと異なる場合が少なくありません。そのギャップが良い方向に大きければ大きいほど、想定外の旅の楽しみに変わるのです。また、穴場のお店やホテルも現地に行ってみると意外に多く見つけられるのです。

不動産視察でも同じです。物件概要の写真や、現地の地図でロケーションを調べても、実際に行ってみないと距離感や建物の実感は湧きません。建設現場に足を運んで、実物を見る。あるいは周辺の街を歩いてみる。そのように現地でリアルな情報を追加することで、判断材料を増やすことができるのです。

2次的な情報は、誰かの目を通して既に「スクリーニング」されてしまっています。ネット上で得られる情報というのは、リアルが100だとすれば、それを何らかの基準で10とか20まで圧縮したものです。それによって効率的に情報収取が可能になるというメリットもあるのですが、その過程で零れ落ちてしまう情報も多いのです。そして、そんな零れ落ちたものの中に、本当に大切な情報が紛れ込んでいる可能性は意外に高いのです。短期間に効率的に知ることができるというメリットと引き換えに、見えなくなっているものがあることを知っておくべきだと思います。

また、リアルな世界は変化が激しく、3ヵ月前、6ヵ月前の情報でさえ、どんどん陳腐化していきます。

例えば、私が知っているカンボジアの情報は、前回行った1月から半年近く更新されていません。7月に現地に行けば、またその情報が更新され、変化に驚くはずです。

現場を見るというのは手間と時間のかかることですが、それに見合ったメリットもあるのです。ネットが広がっている社会であるからこそ、情報の「歪み」は、現場に行かないとなかなか得られなくなっていると考えるのが自然です。

7月3日から総勢約20名で出かけるバングラデシュ。7月30日からは、カンボジアにも出かけます。現地に行ってしか見られない感じられない情報を、少しでも多く参加者に得てもらえるように、効率的で効果的なプランを提供していきます。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年6月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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