我々はヒューマノイドとどうつきあうか

アゴラ編集部

ソフトバンクが先日発表したロボット「Pepper」は「目が怖い」とか「実際に見るとけっこうかわいい」などと言われています。フランス人が考えたロボットなので、日本人にはあまり親和性がないのかもしれないんだが、こうしたヒト型ロボット、いわゆるヒューマノイドの外観、というのはけっこう重要です。

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原宿のソフトバンクにいる「Pepper」:photo by akio watanabe


そもそもヒューマノイドが我々の実生活にいる状況は始まったばかりで、いったいどういうインターフェースが適しているか、まだまだ実験段階、といったところでしょう。人によって「目が怖い」と感じたり「かわいい」と感じたり、多種多様な応答があるはず。あまりにも人間に似せ過ぎてしまえば、逆に「不気味」に感じてしまうし、ロボット然としていれば親しみがわきません。

昨日6月25日より、お台場にある「日本科学未来館」で常設展「アンドロイド ─ 人間って、なんだ?」が開かれています。ここには、大阪大学の石黒浩教授らが開発したアンドロイド、子ども型の「コドモロイド」と成人女性型の「オトナロイド」、さらに特定の人間要素をそぎ落とした「テレノイド」がいるんだが、人間そっくりのロボットはいったい我々にどんな感情を引き起こすのか、といった実証実験も兼ねているようです。

こうした人間そっくりのアンドロイドに対した時、我々は直感的に「本物の人間かどうか」検知しようとします。本物ではないとわかると、安心したりガッカリしたり薄気味悪く感じたりする。しかし、本物と見分けが付かなければ、映画『エイリアン』に出てきたロボットのように、いったい何を考えているかわからず、我々はロボットに恐怖心を抱くかもしれません。彼らとの関係はまだ始まったばかりです。

Counsel&Heal
World’s First Human-Lookalike Android Newscasters Unveiled In Japan [Video]


Older Moms May Live Longer
livescience
これは興味深い研究です。33歳で最後の子を産んだ女性は、29歳までに最後の子を産んだ女性に比べて約二倍の長寿になる、という研究を紹介している記事。さらに別の研究によると、40歳以上の高齢出産の女性も若い年代で出産した女性に比べて4倍以上も寿命が伸びるらしい。遅い出産により、女性の生殖システムがゆっくりと老化する、というんだが、コレ本当でしょうか。

Brad Pitt Returns To Killing Nazis In First Trailer For Movie ‘Fury’
BUSINESS INSIDER
ブラッド・ピットの主演映画は数多いんだが、米国の鬼才映画監督クェンティン・タランティーノの映画『イングロリアス・バスターズ(Inglourious Basterds)』(2009年)はちょっと異色の作品でした。第二次世界大戦中の米軍秘密部隊の指揮官役でドイツ軍の鼻を明かす、という痛快なもの。この記事では、再び彼が「ナチ・キラー」として映画『フューリー(Fury)』で還ってきた、と書いている。今回の舞台も第二次世界大戦中のヨーロッパ。1945年4月という設定で、すでにナチ・ドイツは東西から追い立てられ、敗戦も間近かという時期です。彼は戦車兵になって必死の抵抗を続けるドイツ戦車に挑む、というような話みたい。博物館から本物のタイガー戦車を借りてきたようです。今年の年末公開予定か。

To target Greenpeace’s flying director is to miss the point
the guardian
航空機による環境破壊を糾弾しているグリーンピースを皮肉っている記事です。彼らが活動する際、いったい何を使って移動してるんでしょうか。このほかにも環境保護団体と言われる人々の言動にはいろんな矛盾があるんだが、航空機による影響よりずっと重要なことも放置していたりする。マスメディアを駆使した巧みなキャンペーンで一人ひとりの旅行についてとやかく言うのはたやすい、という話です。

Richard Armitage, interview: ‘I think I’m quite a frightening person’
The Telegraph
リチャード・アーミテージ、といっても米国の政治家じゃありません。紛らわしいんだが、このインタビュー記事は、英国の舞台・映画俳優のほう。J・R・R・トールキン(ジョン・ロナルド・ロウエル、John Ronald Reuel Tolkien)原作の映画『ホビット』シリーズでトーリン・オーケンシールド(Thorin Oakenshield、トーリン2世)役をやった、と言えばわかる人もいるんじゃないかと思います。英国ではBBCのMI5のスパイを扱ったテレビドラマのルーカス・ノース(Lucas North)役として有名らしい。彼は今年の夏、日本で公開される竜巻のパニック映画『イントゥ・ザ・ストーム (Into the Storm)』で主役を演じます。


アゴラ編集部:石田 雅彦