コンテンツは広く浅くバイラルに広がる

2014年06月30日 11:28

YouTubeのパートナープログラム、ようするにネット広告の収入で生活する「YouTuber(ユーチューバー)」なる人たちが話題になっています。一回ずつの課金はゼロコンマ数円単位なんだが、塵も積もれば山となる。数分程度の動画を一日に何本も上げ、コツコツ蓄積してファンを獲得すれば過去の動画も少しずつ視聴され、いつの間にか生活できるくらいの額になっている、というわけです。


こうした「動画職人」たちはSNSなどの「バイラル(viral)」な伝播力も利用しつつ、集客に繋げているんだが、彼らが参考にしているのは米国の「mekanism」のような動画サービスです。SNS上の人たちがどんなカテゴリーの動画に興味があるか考え、適切な内容の動画を作成し、アップする。動画を作るのはあまり重要ではなく、受け入れられやすいテーマの動画とメッセージ性のあるタイトル、さらに多種多様なSNSサイトへのリンクボタンが必要らしい。つまり、誰かほかの人と共有したくなるコンテンツが個人のバイラルなメディアにとって大切、というわけです。

ネット上には莫大なPVを集めるバイラルメディアが雨後の筍のように出現しつつあります。個人のYouTuberだけでなく、既存メディアもどんどん「可視化」され、バイラル化されている。すでに魅力的な画像や動画は、コンテンツにとって不可欠な要素なんだが、それは「IJReview」のような政治色の強いメディアでも同様です。ネットの閲覧環境がスマホ時代になり、テキストベースより画像や動画で「直感的」にコンテンツの内容を把握理解できるほうが良くなっている。視聴してコンテンツを「消費」してくれる人を、広く薄くどれだけたくさん集められるかが問われる時代なんですね。


サムライはもういないんだが、こんな動画も楽しいですな(カップヌードル「サムライ in ブラジル」)

growth hack japan
2014年上半期世界で最もシェアされたバイラルコンテンツトップ30を徹底分析


ISIS declares creation of Islamic state in Middle East, ‘new era of international jihad’
RT
そもそもアルカイダは、米国のCIA(中央情報局)とパキスタンの情報局が、旧ソ連のアフガン侵攻に対抗するために作り出した武装勢力です。イスラム教の「ジハード(聖戦)」を都合よく利用した、というわけ。しかし、旧ソ連がアフガニスタンから撤退し、冷戦が終わり、湾岸戦争が勃発するとアルカイダが飼い主の手を噛むようになる。やがて飼い犬は野生化し、世界中でテロを起こして「ジハード」を実行し始めます。この記事に登場するISIS(Islamic State of Iraq and Syria、イラクとシリアのイスラム国)もアルカイダと合流し、今年になって絶縁状態になった、と伝えられているんだが、いまだにアルカイダへの米国の影響力が取り沙汰される以上、どこまで本当かわかりません。ただ、ISISがアルカイダの影響力から脱してから急速に勢力を伸長させている、という事実はいったい何を意味しているんでしょうか。アルカイダがイスラムの「遊軍組織」だとすれば、これから「正規軍」たるISISによる「本格的ジハード」が行われることになるのかもしれません。

Wimbledon job applicants were promised work but then turned away
the guardian
英国で行われているテニス、ウィンブルドン選手権はいよいよ男女シングルスの3回戦が行われ始めています。日本の錦織圭は日没順延で試合中。現地の6月30日に3-6、6-3、4-6、7-6とした最終セットの3-3から再開されるようです。女子では全仏で勝ったマリア・シャラポワが勝ち抜いている。セリーナ・ウィリアムズはすでに姿を消しています。

The race to stop Las Vegas from running dry
The Telegraphe
米国で「水戦争」が勃発か、という記事です。特にラスベガスをようするネバダ州、人口の多いカリフォルニア州、砂漠地帯のアリゾナ州やニューメキシコ州などで水不足が深刻化しているらしい。このあたりはロッキー山脈を縫うようにして流れるコロラド川の流域なんだが、この川が渇水状態だからだそうです。ロマン・ポランスキーが監督してジャック・ニコルソンとフェイ・ダナウェイが主演した映画『チャイナタウン(Chinatown)』(1974年)は、戦前を舞台にロサンゼルスの水資源を巡る陰謀を描いた傑作なんだが、貯水池から自分のオレンジ畑に違法に吸水している実力者を巨匠監督のジョン・ヒューストンが演じていました。

A counterintuitive phenomenon discovered: The coexistence of superconductivity with dissipation
PHYS.ORG
超伝導と熱放散が共存する、という従来の電気力学の「常識」では考えられない発見があった、という記事です。よく超伝導は極低温にしないと機能を発揮できない、と言われているんだが、これは電気抵抗でエネルギーが熱になって放散するから。伝導体である金属は、温度が下がると伝導性が上がり、温度が上がると伝導性が減少します。しかし、超伝導が一定の温度で消費電力と共存できる一致点があるわけで、常温超伝導の実現に向けた技術進歩が期待されます。

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Nature Physics , DOI: 10.1038/nphys3008


アゴラ編集部:石田 雅彦


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