アップル決算、iPhone 6を追い風に余裕で市場予想超え --- 安田 佐和子

2014年10月21日 10:13

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アップルが上昇、2.1%高で引け。アップル版おさいふケータイもとい電子決済システム「アップル・ペイ」のサービスを始動させました。ファストフード大手のマクドナルド、ドラッグストア大手ウォルグリーン、オーガニック系高級スーパーのホールフーズなど2万2000社の小売店で使用が可能で、ビザをはじめマスターカード、アメリカン・エクスプレスを含む6大クレジットカード会社も参加しています。2015年初めまでに提携する金融機関は、500社に到達する見通し。一方、小売最大手ウォルマートをはじめ中低所得者層向け百貨店メイシーズは参加していません。また法人向けクレジットカード、同プリペイドカードは対象外の状況です。


引け後に発表した7-9月(第4四半期)決算では、純利益が前年同期比12.7%増の84億6700万ドルでした。1株当たりの利益は1.42ドルと市場予想の 1.31ドルより強い。売上高は12.4%増の421億2300万ドルと、市場予想の398億8000万ドルを軽く上回っています。

部門別の内容は、以下の通り。

粗利益率→38%>前年同期 37%
・iPhone販売台数→前年同期比 11.6%増の3927万台>アナリスト予想3741万台
・iPad販売台数→前年同期比7 .2%減の1232万台<アナリスト予想1337万台
・iPod販売台数→前年同期比 24.4%減の264万台
・Mac販売台数→前年同期比 25.1%増の552台>アナリスト予想493万台
・iTuneやアプストア→前年同期比 8%増の46億ドル

国・地域別動向
・米国大陸→前年同期比 17%増、前期比の11.5%増の162億4700万ドル
・欧州→前年同期比 19%増、前期比17.8%増の95億 3500万ドル
・中華圏→前年同期比 1%増、前期比2.7%減の57億7800万ドル
・日本→前年同期比 5%増、前期比36.8%増の35億 700万ドル
・その他アジア→前年同期比 3%減、前期比11.0%減の19億2300万ドル

中国ではiPhone6の発売が10月に後ろ倒しされたのに、堅調です。
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(出所:Getty Images)

iPhoneは、新型スマートフォン「iPhone6」と「iPhone6 Plus」の発売を支えに市場予想を超えました。iPadは予想以下とはいえ、新型iPad発売前でから10-12月期に挽回すること必至。ティム・クック最高経営責任者(CEO)も「発売開始から販売台数で過去最高を遂げた新型iPhoneを含め、2014年度は記録を塗り替えた」と振り返り、「今までになく力強い新製品でホリデーシーズンを迎え入れる」と自信を示しています。2015年以降も「アップル・ウォッチをはじめとしたその他の素晴らしい商品とサービスを提供するにあたって、大いに胸を躍らせいる」と楽観的でした。

以下は、10-12月期の見通し。

・売上高 →635億~665億ドル>市場予想635億2000万ドル
・粗利益率 →37.5~38.5%
・1営業費用 →54億~55億ドル

——以上の結果を受け、時間外取引では一時1.8%上昇。iPhoneの発売が売上の追い風となったのは言うまでもなく、クックCEOはカンファレンスコールでも「(iPhone6およびPlusの)需要は圧倒的だ」と心強いコメントを寄せていました。「アップル・ペイ」のサービス始動もありホリデー商戦中は、さらなる売上増が期待できます。他に、Macも新学期前に学生向けの需要に支えられ予想外の健闘をみせていました。

10-12月期に新型タブレット「iPad Air 2」や「iPad mini 3」を始め新製品の押し上げ効果が予想され、今回の結果で発射台が一段と引き上げられたようにみえます。現時点での10-12月期の1株当たり利益アナリスト予想平均は、すでに2.40ドル。7-9月期の1.41ドルの2倍近くに及んでいるんですね。アップル、ホリデー商戦に王者の貫禄をみせつけるのでしょうか?

(カバー写真:Tapscape)


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2014年10月20日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。

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