ゲーム業界、JASGAとCESAが合併 --- 中村 伊知哉

2014年12月05日 10:37

12月2日、JASGAとCESAは合併を発表致しました。

CESAを存続法人、JASGAを消滅法人とするもので、2015年4月1日に実施されます。

既に報じられているとおりです。


「CESA : ソーシャルゲーム協会と来年4月合併 JASGA2年で消滅へ」
 http://mantan-web.jp/2014/12/02/20141202dog00m200001000c.html
 http://news.mynavi.jp/news/2014/12/02/206/

JASGAは2012年11月8日、一般社団法人として設立されました。当時、コンプガチャ問題などソーシャルゲームに対する不安や社会的な問題が呈される中、お客様がより安心して安全に利用できる環境を整備していくことが急務とされたのです。

業界的にも行政的にも政治的にも厄介な状況で、火中のアッツアツの栗を拾うかたちで、ぼくが事務局長に就きました。

そして、自主規制、啓発活動、カスタマーサポート品質の向上を3本柱として活動を続けてきました。

そのあたりの経緯はかつて記したとおりです。

ソーシャルゲーム協会JASGAの設立

ぼくがJASGAの事務局長を務めることになったワケ

2年が経ちました。その間、当初目論んでいたことは一定の成果を上げたと考えます。

一方、ゲーム業界の構造は激変しました。ガラケーからスマホに主軸が移り、DeNAやGREEが主役だったプラットフォームではGoogleやAppleが大きな力を持っています。当時mixiはプラットフォーマーという位置づけでしたが、今はゲーム大手の顔のほうが目立っています。

当初から申し上げているとおり、この業界にとっては、「安全・安心の確保」以上に、産業基盤の形成や国際競争力の強化が重要な課題です。このため、「目の前の問題を早期に片づけて、大きく成長するための運動に乗り出したい」、「新しい文化、新しい産業を形成してくれることを願いつつ」活動を続けてきました。
 
しかし、環境が激変する中で、そうした発展策を進めるには、より大きな業界全体の対応を強化することが不可欠です。JASGAとCESAの合併は、ゲーム業界発展のため、現時点で採るべき最善の策と考えます。CESAとは発展的な合併であり、JASGAは発展的な解消です。

ぼく自身にとっては、自分のクビを切る仕事です。たま~に、自分のクビを切って前に進めるという仕事をすることがありますが、今回はその中でもいい仕事だったと自負します。

2年間ありがとうございました。

引き続き、業界へのご指導ご鞭撻をお願い致します。


【一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)と一般社団法人ソーシャルゲーム協会(JASGA)の合併のお知らせ】

 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(会長:鵜之澤伸、以下CESA)と一般社団法人ソーシャルゲーム協会(共同会長:田中良和、守安功、以下JASGA)は、本日開催のそれぞれの社員総会において合併が承認され、以下のとおり合併することになりましたので、お知らせ致します。

1.合併の趣旨
 ゲーム産業は、従来の家庭用ゲームに加え、様々なスマートデバイスに提供されるネットワークゲーム分野の拡大と進化が著しく、これらの事業領域を広くカバーし、消費者の皆様に安心、安全で良質なコンテンツやサービスを提供し、産業の発展に寄与するため、両団体が合併することが最善との合意に至りました。

2.合併の概要
(1)合併形態
  CESAを存続法人、JASGAを消滅法人とする吸収合併。
(2)合併期日
  2015年4月1日。
(3)合併後の活動
  JASGAで行われて来た、啓発活動、カスタマーサポート向上活動については、CESAで引継ぐものとする。
(4)事務所
  事務所については移転・統合する予定である。


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2014年12月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。

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