前を向き投資しよう!

2015年05月04日 10:25

ゴールデンウィークをエンジョイされている方が多いかと思います。一方でこの休みを自分の充電に宛てる人もいるでしょう、更には人が休んでいる時こそ働くというひねくれ者ものいらっしゃるはずです。(というより、ゴールデンウィークだからこそ書き入れ時の方は結構いらっしゃるものです。)

そんなお休みモード満開の今だからこそ会社と個人という切り口から「投資」を考えてみたいと思います。


企業は常に成長を求めます。新製品を投入し、店舗数を増やし、新規事業を行い、売り上げを増大させ海外投資を行います。これはライバル企業との競争に勝つのみならず、社内の様々な意見、反対を押し切りながら進める開拓者精神に近いものかもしれません。企業の投資は狭義では金銭的なものを指しますが、広義では研究開発、人材育成、企業イメージ、社会貢献、環境配慮、安全対策、顧客や投資家との双方向のコミュニケーション改善など直接的に売り上げにつながらないものも数多くあります。

多くのお勤めの方も広義の投資ならばなるほど、それなら自分の会社でもやっているな、と思い浮かべられる方も多いでしょう。会計原則の中の一つに企業の継続性があります。つまり、会社はずっと続くという前提があるのですが、ならば成長ゼロでも良いのか、といえばそれはあり得ないのであります。理由は弱肉強食の世界でじっとしていれば必ず誰かがそのビジネスを奪い取るのが世の常なのです。

商店街はなぜ廃れたか、これをテーマにした書籍はずいぶんあるのですが、「大規模店舗の襲撃」など外的要因をその理由としているものが主体でしょう。ですが、私の家庭も商店街にあったことを踏まえてはっきり言わせてもらいます。商店街が廃れたのは商店主の努力不足。これが最大の理由であります。

一国一城の主とはよく言ったもので店舗付き住宅が並ぶ商店街で店先には顔なじみの客相手に商売をし、店が終わると二階に上がり、家庭の顔となります。それを365日、ずっと続けてるのです。多くの商店主は「一日でも休むと常連がいなくなる」という強迫観念を持っています。ですから365日、常に同じスタイルのビジネスを同じ顔なじみの顧客とやり、一生懸命仕事をしていると考えています。しかし、残念ながらその時点で多くの商店主は思考回路が止まっています。ぐるぐると同じことを繰り返す地球を回る人工衛星の様な周回運動に入っているのです。

サラリーマンに出来て、個人事業主にできない理由は何でしょうか?それは刺激ではないかと思います。嫌な上司、無理難題の目標、受けたくない転勤、同僚と会社の愚痴を肴にチョイ飲み、会社から功労の表彰を受けた嬉しさ、ボーナスの査定が良かったこと、肩書が部長に昇進したこと…、枚挙に暇がありません。あるいは通勤途上の風景、出会い、他社との接点など刺激は多いものです。一方、商店主はその刺激が少ないのが特徴です。

私も現在、極少人数のマネージメントチームで業務をしていますからそこに籠ってしまえばまるで刺激が無くなります。だからこそ、それを打開するために足を止めない工夫をするのです。私が新しいビジネスを開拓し続けるのはそのチャレンジと緊張感、そして新しい世界との接点を求めるのです。

私は過去2年で売り上げ2年分の新規投資をしました。今年もそれほどの規模ではないにせよ投資を続けています。新たな切り口を見出し、そこに攻め入るのは自分が静止衛星にならないためであります。言い換えれば弱肉強食の世界で食われない努力をし続けるのです。

これはビジネスの切り口だけではありません。どんな経営者でも個人の受ける刺激が元で新たなる一歩を踏み出す勇気に繋がりやすくなります。ゴールデンウィークに漫然と観光地で楽しむのもよいのですが、そこで繰り広げられる人間模様を観察し、一歩踏み込んだ興味を持つことも大事です。

私の会社の右腕マネージャーを1週間ほどアメリカ東部の旅行に出しました。餞別までつけて背中を押して行かせる理由は刺激を受けてくることが先々のビジネスや個人の啓蒙を通じて圧倒的なリターンとなることを経験則で知っているからです。そしてそれを単なる観光旅行ではなく、その地の人たちとの集まりにも参加することで人の輪も広げてもっと知ってきてもらおうと思っています。

私は新しい人との出会いを何時も楽しみにしています。その方と2人で食事したり、酒を飲みながらじっくり話をすることでびっくりするほど面白い発見はあるものです。それが私流の刺激です。年齢も20代から80代まで男も女もいます。立派な会社経営者からちょっと裏の世界の人もいます。皆、いろいろな人生を歩んでいて、俺流、私風の生き方やポリシーを持っています。それを自分の生きている世界とぶつけ合うことで自分の怠惰な気持ちにスパークを生み出すようにしています。

個人は会社と違い継続性には限界があります。しかし、それを言ってしまったら元も子もありません。死ぬその時まで前を向いて刺激を受け続け、自己改革にまい進する、これが会社も人生も楽しくなるヒントではないかと思います。

今日はこのぐらいにしておきましょう。

岡本裕明 ブログ 外から見る日本 見られる日本人 5月4日付より

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