人は何故あの人の話は聞きたがるのか

2015年05月19日 12:27

人間が自らの持つ能力を十全に発揮して行くには、どうすれば良いでしょうか。こう問われると恐らく多くの皆さんは、その場で役立つスキルの向上を思い浮かべるかもしれません。


ビジネスの現場にいる人であれば、コミュニケーション能力を上げるとかプレゼンテーション技術を磨く、あるいは英語力を高めるとか専門分野の資格を取得するといったことです。

世に所謂「究極のプレゼン・ノウハウ」が真しやかに言われますが、そのノウハウを積み上げることで聴衆を魅了し、人を集めるようなれるものでしょうか。

役に立つスキルを磨くのは無駄ではありませんが、それを本当に役立たせるには自らの人間性を磨き高めねばなりません。つまり「人間力を高める」ことが、前提条件となるのです。

プレゼンをして人を集めるというのは、やはりその人自身が何かをやり遂げ実績を残していなければ駄目でしょう。

ほぼ実績なしという評論家の類ばかりを集め、どれだけ言葉巧みに話そうが、どれだけ「名言」を鏤めようが、それは殆ど評価されるものではありません。

学者でもそうですが結局、一つの体系や学風を樹立したような人や、その世界で新境地を開いたような人の話は、一度聞いてみようかと学生も思うことでしょう。

対照的に、ネットで少しチェックしたら出ているような極ありきたりの話であれば、どれだけ「偉い」先生の話であっても、誰しもがわざわざ聞きに行きたくはないでしょう。

事業家についても同様、何時も格好良いことを言い「鮮やか」なプレゼンを披露する人も、どれ程の成功を収めたかと言うに、そこが非常に物足らない人が多々います。

稲盛和夫さんにしろ松下幸之助さんにしろ、その御著書が売れるのも一代であれだけのものを築かれた実績があるからです。

プレゼンの上手い下手以前の問題として、実績なき者の話を聞くに少なくとも私は、余り時間を費やしたいとは思いません。

何かを成し遂げやってきたことを話せるのは、プレゼンテクニック云々関係なしに、それなりに傾聴に値する事柄を有している人なのです。

プレゼンテーションで大事なのは、形式や技術でなく中身です。その中身で人に感動を与えること、素晴らしいと思わせることがその全てだと思います。

BLOG:北尾吉孝日記
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