認知症の早期予防が可能に?

2015年07月07日 01:17

認知症と一口に言っても、アルツハイマー病やパーキンソン病、ハンチントン病など、多種多様なものがある。ここにあげたものは神経変性疾患とも呼ばれ、中枢神経の特定の神経細胞が機能を失い、徐々に死んでいくことで起きる。

一方、年を取ることで起きる加齢による物忘れは自然な老化現象であり、それがすぐにこうした神経変性疾患であるとは限らない。ただ、記憶力の低下が激しく日常的にひんぱんに起きるようなら要注意だ。

神経変性疾患による認知症ではアルツハイマー病が最も多く、認知症と言えばアルツといわれるくらい代表的な病気だろう。高齢者の患者が多いのも特長だが、若い人でもかかる。原因は、脳の中にある特定のタンパク質が増えるため、と考えられているが、なぜこうしたタンパク質が増えるのか、まだはっきりとはわかっていない。

ただ、この種のタンパク質の量がわかれば、認知能力の低下を予測できるのでは、というのは誰でも考えることだ。表題のリリースによれば、筑波大学の研究者らが脳内のアミロイドβペプチドを排除したり毒性を防いだりするために働くタンパク質の血中量が、認知機能低下の指標になることがわかったらしい。

このアミロイドβペプチドが、アルツハイマー病の原因タンパク質ではないか、と考えられているが、研究のキモは、このタンパク質をコントロールしたり阻害したりする役わりのタンパク質に注目したことだろう。解析精度は80%ということで、アルツハイマー病発症を早期に予防することができるようになるかもしれない。また、リリースでは、この指標で発見された患者予備群をどう予防治療するのか、長期的な疫学調査が必要、と書いている。

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筑波大学医学医療系、内田和彦准教授らの研究グループが出したプレスリリースより。

筑波大学
アミロイドβペプチドの排除や毒性防御に働くタンパク質が高齢者の認知機能低下の血液バイオマーカーになる


Tattoos linked to chronic health problems; dyes, chemicals can cause long-term allergies and infections, warn scientists
Natural News
米国では入れ墨による感染症が増えている、という記事だ。慢性の炎症を起こしたり、インクに含まれる水銀などで健康被害が起きているらしい。不衛生な環境で皮膚を傷つけてわけのわからない墨を入れるなど、人間の不思議な行動の一つだろう。何か根源的な衝動が、こうした行動に駆り立てているのだろうか。

NTT Docomo が IoT で動き出す:ここでも Gemalto を採用するようだ!
Agile Cat-in the cloud
gemalto
ITの世界ではなにやら「IOT(Internet of Things)」の時代だと声高に叫ばれているが、一般人にとってはちょっと意味がわからない。「モノのインターネット」とはなんぞや、とオヤジはつぶやく。Twitterでではない。この記事もたくさんのカタカナが並び、なかなか難解だ。ようするにdocomoが「IOT」のためにCloudを新たに導入した、という話らしい。

Strokes steal 8 years’ worth of brain function, new study suggests
EurekAlert!
脳梗塞、いわゆる脳卒中は、かつて日本人の死亡原因の上位を占めていた。その後、塩分過多の食事が改められ、タンパク質の豊富な食事への転換による血管補強により、その数は激減。しかし、近年の高齢化と西洋型の食生活により、脳出血型の脳梗塞の死亡者数が横ばいか漸増し始めている。この記事では、米国ミシガン大学の研究を紹介しているが、脳梗塞にかかると脳の機能が損なわれるため、約8年間、脳が老化したほどの影響を及ぼすことがわかったそうだ。

Human trials using artificial blood made from stem cells to start soon
INTERNATIONAL BUSINESS TIMES
現在、輸血に使われる血液は、主に献血によって得られた第三者の血液から調整された輸血製剤に頼っている。献血の血液をそのまま使うことは少なく、ほとんどは赤血球のみの成分である濃厚赤血球にしている。しかし、献血という善意による供給は不安定で、また各種ウイルス性肝炎やHIVの感染の危険性もある。この記事では、英国で幹細胞から作られた人工赤血球の臨床試験が始まる、と書いている。コントロールされて増殖されているために感染リスクも少なく、多種多様な血液型などに対応できるようだ。


アゴラ編集部:石田 雅彦

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