フィナンシャル・タイムズの実力 --- 小林 恭子

FT
皆様、あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたしします。

今月末に、『フィナンシャル・タイムズの実力』(洋泉社)という本を出します。

昨年夏、日経がフィナンシャル・タイムズ(FT)を買収するという報道が出ました。買収処理の完了日は11月末。FTは日経傘下に入りました。

日経については日本では知っている人が多いですが、一体、FTとはどんな新聞なのか?

実は、本家英国でも実際に中身を知っている人は少ないのです。その理由は?実際にはどんなジャーナリズムを実践しているのか?どんな歴史があって、なぜ「デジタル化に成功した新聞」と言われているのか、そして日経とはどこが違うのか?

そんな点をまとめてみた本です。

もしよろしかったら、書店に出た時に見ていただけると、幸いです。

また、FT関連、メディア関連の情報のアップデートのために、フェイスブックでページを作りました。年末に社内で発表された新人事の様子を最初のエントリーにしてあります。もし本の書評が出たら、これも掲載していきたいと思っています。

2月27日は、大阪心斎橋にある「スタンダードブックストア」さんで、フォトジャーナリストの小原一真さんとのトークが開催されます。小原さんは、太平洋戦争下の空襲で犠牲を負った子どもたちの戦後を追った、貴重な写真集「Silent Histories」を刊行されました。こちらの本は主として海外での販売向けで、日本では限られた書店しか置いていないそうですので、大阪近辺にお住まいの方は、ぜひこの機会をご利用ください。

どうぞよろしくお願いいたします。

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東洋経済オンライン

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kobayashi
在英ジャーナリスト 小林恭子


編集部より;この記事は、在英ジャーナリスト小林恭子氏のブログ「英国メディア・ウオッチ」2016年1月7日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、「英国メディア・ウオッチ」をご覧ください。