スペイン版SEALDs、独裁者から資金提供発覚

2016年04月07日 06:00

スペインの極左ポピュリスト政党で、自然体で軽ろやかなのりがSEALDsに通じるところがあると、安保法制反対派の人たちから熱狂的に支持されてきたポデモス(「We canの意味)というのがある。

ところが、これが、ベネズエラの独裁者だった故チャベス大統領からもらった秘密資金で結成されたことが暴露され大騒ぎだ。

ベネズエラはスペインの旧植民地なのでいまでも深い繋がりがあって、スペイン語圏のサミットもある。ここで、かつて、チャベス大統領がスペインの政治家の批判を長々とやったので、当時のファン・カルロス国王が「黙れ」と一喝した事件があった。

これを根に持ったチャベスは、もともとアメリカやEUの自由主義路線に反感を持っていたので、反資本主義の立場を取り南米左派運動と連帯するトロイの木馬をスペインとヨーロッパにつくろうとした。

その窓口になったのが、モネデーロという政治学者で、2008年と12年に提供した700万ユーロ(約10億円)の秘密資金が払われ、2011年の反政府デモを皮切りに数年かけて慎重に結成されたのがこの党であることが、ベネズエラの公式文書で明らかになった

党はモネデーロの大学の同僚でテレビの討論番組の司会者として人気があったイグレイシアス(古舘さんみたいなもの)を表向きの党首にして2014年に結成され、NATO脱退や緊縮財政放棄を公約に欧州議会選挙で第四党となり、2015年にはバルセロナやマドリッド市長をとり、12月の総選挙で第三党にのし上がった。

スペインでは比例代表制のために、バスクやカタロニアの地域政党を含めた小政党乱立で、昨年12月の総選挙の結果、政府が成立しない状態が続いている。社会労働党(日本の民主党みたいなもの)がポデモスとの連立を模索しているが、ポデモスは過激な政策を呑まそうと巧妙なじらし作戦を展開中だ。

イグレイシアスは爽やかイメージで好感度が高いが、元共産党員で最初からこの陰謀に参加していたらしい食わせ者だ。

 国民連合政権構想、比例代表制を主張する共産党、SEALDs、オール沖縄、小沢一郎、中国の影などいろいろイメージが重なると思うのは、思い過ごしであろうか。

参考:下院の議席占有率(2%以上のみ) 国民党(保守)35% 社会労働党(左派)26% ポデモスと友好政党(極左)18% 市民党(極右)11% カタロニア共和社会主義左翼3% 民主主義の自由(カタロニア地域政党)2%  エンマレーア(ガリシアの地域政党)2% バスク民族主義(地域政党)2% 


編集部より;この原稿は八幡和郎氏のFacebook投稿にご本人が加筆、アゴラに寄稿いただました。心より御礼申し上げます。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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