舛添批判のキモは「都民のために働いていない」

2016年06月07日 19:00

舛添知事批判は政治資金規制法には違反していないが、家族と一緒に食事した費用も政治資金で支払うなど「不適切な公私混同が少なからず見られる」という点に集中している。

だが、都民、あるいは国民はそんな「みみっちい」ことにはそれほど怒っていないと思う。本当は「都民や国民のために汗かいて、知恵を出して知事としての仕事をしていない」ことに憤っているのだ。

テレビの記者会見を見れば、それがよくわかる。自分の名誉欲と権力欲のために回答し、決して反省していない。そもそも何のために都知事になったのかといえば、名誉欲、権力欲だということがテレビ会見を通してじわじわと伝わってくるのだ。

大体、旅行の費用など公金の遣い方なら、石原慎太郎都知事だって、危なっかしい点が見られた。都への出勤だって、しばしばサボっておりその点、舛添氏と甲乙つけがたい。

だが、左翼リベラル系の都民は異論があろうが、少なくとも私は石原氏は「重要な点で仕事をしていた」と思っている。だから、細かい知事の公金の使い方に文句をつける気がしないのだ。

都知事時代の石原氏は米軍基地の返還運動に尽力し、不十分ながらその空中支配権を取り戻し、羽田空港の拡張、国際化を実現させた。またディーゼル車排ガス規制を実施して、都内の空気の浄化に尽くした。

「軍事訓練だ!」などとする異論もあったが、災害対策、危機管理にも取り組み、東京都総合防災訓練(ビッグレスキュー)も実施した。また、不法移民対策・歌舞伎町浄化作戦など治安対策もやった。東京マラソン、そして 東京オリンピックの実現とスポーツへの注力も大きい。

金融業に不案内であることが欠陥となり、ゾンビ企業を助けて新銀行東京は大幅な赤字を出したが、中小零細企業向け資金繰り対策に取り組んだことも間違いない。

という次第で、いろいろやることはやった。実現しなかったが、尖閣諸島の買い上げにも努力した。

都民のためであるとともに、国民の視点で動いていた。だから、公的資金の使い方に多少、問題があっても(一部で騒がれたのは確かだが)大きな問題にはならなかった。

政治家の仕事とはどれだけ政治資金を活用したかといったみみっちい事よりも、長期的にみて自治体や国家の国益のためにどれだけの仕事をしたかにある。

その点を考えると、自民党の政治家の多くは舛添氏と大同小異だろう。海外出張時に米国や中国のVIPと逢って、カメラ撮影ばかり気にする政治家(屋)のなんと多いことか。自治体にも類似の首長は枚挙にいとまが無い。

舛添氏の場合、パク・クネ韓国大統領に頼まれて新宿区の都有地を韓国人学校のために貸し出すことが問題になっている。そんな土地があるのなら、今待機児童が多くて不足していると問題になっている保育所にしたらどうか、ということだ。

韓国との友好も大事だが、保育所と比べた場合、韓国人学校がそれほど不足しているわけではなさそうだ。

舛添氏はどこを見て仕事をしているのか。今後、都議会で今回の不適正公金使用がテーマになるそうだが、そんな小さなテーマよりも舛添氏の知事としての仕事ぶりに焦点を当てた討議をしてもらいたい。

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