番記者という言葉をご存知でしょうか。
特定の人物に張り付いて取材する記者のことで、政界では閣僚や政党の幹部などの動静を継続的に追い、情報やコメントを引き出したりすることが重要な役割とされています。
私がその言葉を知ったのは経営者時代に「真相報道バンキシャ!」に準レギュラー(月に1,2回)として出演させて頂くようになったことが切っ掛けです。
当時も頻繁に出入りする担当の記者さんはいましたが、政治家についている記者に対しては少し怖いイメージ を持っていました。
実際、国会議員になってから最初の頃に出会った記者は明らかに経済部の記者と違う雰囲気を醸し出していました。こちらが話すことを額面通りに受け取らず、常に言葉の裏を探ろうとしている猜疑心に満ちた目を感じたのです。
それはそうですよね。経済部の記者には経営者が数字で語ることができます。(粉飾さえなければ)数字に嘘はありません。しかし、政治家は嘘に嘘を塗り重ねて話をするので、それに騙されないよう、真実を追求する必要があるのです。
しかし、私は番記者にも本当に恵まれたと思っています。
勿論、「なぁなぁ」になっていたという事ではありません。
記者会見での緊張関係はありましたが、しっかりと話を聞いてくれて、個別取材の記事も変な書き方は一切しないで下さいました。
時々、他言できない情報のやりとりもありましたが、約束も守ってくれました。
国会議員としての任期が終わったら、皆さんとはじっくり飲みに行きたいと思っています。そして、またいつか仕事がしたいですね!
「先日の、最後の記者会見」
編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、参議院議員の松田公太氏(日本を元気にする会)のオフィシャルブログ 2016年6月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。
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