日本に夢を取り戻そう!

2016年07月11日 10:31

個人的にはイベント通過、という感じでしょうか?日曜日の夜の番組は全部選挙特番。どこも同じ視点で同じことを報道しているスタイルに「ここはやっぱりニッポン」だと実感しました。切り口は他にもあったはずです。

選挙の結果もほぼ想定通り。若干名の閣僚や党首の落選はあったもののサプライズはなかったと思います。票の伸ばし方も想定内ですし、事前に消化試合の感が強いと指摘しましたが、そのとおりでありました。また、昨日のブログで「選挙を変えよう!」と述べましたが、やはり若者の参政率が低いことが改めて注目されました。

さて、ここからは将来を考えたいと思います。

安倍政権が安定感を更に増したこと、これは世界に不安感が台頭している中で非常にプラスであることは注目すべきでしょう。ウォールストリートジャーナルも同様の指摘をしていますが、かつて日本の首相は毎年変わっていたのです。大臣もころころ変わっていて名刺がもったいない(=変わるたびにあいさつで無駄な時間を過ごすのがもったいないの意)などと勝手に思っていたものです。

外を見渡せばG7諸国では英国、アメリカ、フランス、ドイツが今年から来年にかけてトップ交代です。またイタリアはこのところの国内金融機関の不安情勢を踏まえれば混乱も予想され、トップがくるくる変わる同国の首相もいつまで安泰かわかりません。カナダのトルドー首相はあまりにも若すぎて(というより、父親の七光りが強すぎで)G7を仕切るにはまだまだであります。つまり、今、安定感を持つのは先進首脳国で日本だけだという点はまず十分に踏まえておくべきでしょう。

また、東アジアを見ればお隣、韓国は朴大統領が来年末の任期ですが、国内経済は下向きで中国とのガチンコ勝負となっている現状から内政の安泰化に引き続き注力しなくてはなりません。中国は習体制の綻びと共に再び、内情が見えない中国の顔が見えてきた気がします。実体経済が見えない中で少しずつ低下する経済成長率、鉄道事業の輸出失敗などを通じて世界で必ずしも「好かれていない」中国が見えてきた中、こちらも派手には動きがとりにくい状況にあります。

こう考えると実は安倍政権の安定化は世界の中で最大の拠り所ともいえるのです。これは海外に住むに人間だからこそ見える力関係だと思って頂いて結構です。とすれば、安倍首相が目指すのは何か、であります。

アベノミクスの再構築、補正予算、一億総活躍…いろいろありますが、私は「次世代に繋ぐ日本の未来」を構築すべきだと思います。それはハコモノ行政ではなく、人間が人間を必要とする社会、そして国民が夢と希望を持てる社会を構築すべきだと思うのです。

例えばハコモノですが、個人的に言わせてもらえればこんなものは民間デベロッパーに負担金を出させればよいと思っています。私はカナダでそうしてきました。だからこそ、役所や政府に金がないのに街だけは立派になるのです。

カナダで若者の夢は何か、といえば、次々と生まれるテクノロジーや改革の中で自分の技量を生かせるチャンスを虎視眈々と狙う、そして仲間を誘い、面白いアイディアを実現に向けて頑張る夢とそれをサポートする社会であります。またコミュニティを育成し、社会をどうやって幸福にするか、という人間だからこそできる社会貢献にも若者が時間を割いています。

ところが日本の若者はゆとりがありません。社会の閉塞感がいっぱいなんです。一番にならないとダメ、というプレッシャーは良いものを生む半面、多くの敗者を生み出しているのですが、そこに目を向ける人は少ないでしょう。何をしてよいかわからない若者だらけの日本に未来はありません。

日本の若者のテーマについては改めて書かせていただきますが、出来る奴(優秀な国立大学卒で総合職の仕事をゲットしたごくわずかの男女)に対して大多数の普通の大学卒、短大卒、高卒らの若者という対立構造をとらえたものはありません。たぶん、99%の普通の若者は将来の日本の礎になるべきですが、このままでは日本は持ち堪えられません。

それはお金の問題ではなく、自分が社会に参加している実感、そして聞いてもらえる声だと思います。若者の「うめき」に耳を貸すべきです。これが私が安倍政権に求める本当の構造改革であります。最近若者が引き起こす残虐な事件が目を引きます。これを見て「最近の若者は…」というのではなく「この若者がなぜそこまで不幸になったのか」という社会性を論じるべきでありましょう。

高度成長期の頃、政府の力は偉大だったと思います。が、今は民力のほうがはるかに優れています。政府は何をすべきか、といえば社会の先行きを読み取り、優れた民力を引き込み、それを役所仕事にいかに導入するかなのです。政府が国を一人で引っ張るという構図を捨てることです。つまり、「役人が決めればよい」という社会から「我々が提言する」社会に変えることです。そして官僚はそれを素直に聞く耳を持つことでしょう。

そうすれば日本は総参加型の新しい社会が生まれるかと思います。私はそれが今、日本に求められるスタイルではないかと思います。若者にチャンスを、これが私の期待するこれからの安倍政権であります。

では今日はこのぐらいで。

岡本裕明 ブログ 外から見る日本、みられる日本人 7月11日付より

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