蓮舫が「金スマ」で家族のプライバシーを大安売り

2016年11月20日 13:20
蓮舫親子@金スマ

報道番組での追及を逃れ、バラエティ番組では「家族総出」の大サービスをした蓮舫氏(画像をクリックすると動画に飛びます。TBSより引用:編集部)

TBSの金スマ(「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」11月18日)でプライバシーを大公開。双子の子で19歳の村田翠蘭(ニュージーランド在住)さんも村田琳(ロンドン在住)さんも堂々と顔出し。娘は彼氏の話まで話して芸能人気分。これでプライバシーに踏み込むなとか、子供たちがいろいろ云われるなどとよく云います。都合よく脚色されたプライバシーは売り物にして、都合悪いことを指摘されると「傷つく」とは笑止千万。安倍首相なんぞ祖父のことで子供の時から嫌な思いをずっとさせられてきたはず。

目黒の豪邸にカメラを入れて、バナナ商社を父から引き継いだと紹介された母親(ほかにも商売があるはずだがふれず)や娘が登場。夫や息子は別撮りで登場。

もっとも、二人ともfacebookで実名でしっかり学校から動向まで公開しているので、毎日、なにやってるか秘密もなにもないのだが。蓮舫さんとの関係もオープンにしており、蓮舫さんが子供のタイムラインに写真を投稿したりもしている。タレントとかになりたい意欲満々で、スタジオに登場した翠蘭は将来の夢を聞かれ、「アナウンサーにはちょっと興味がある」と話していた。 

さらに、名前については、 2010年4月22日「婦人公論」で、「私の子どもたちは、クォーターになります。だから台湾を忘れないでという気持ちを込めて、中国の名を付けた。長女には、祖母が望んだの字を使った翠蘭(すいらん)、長男は琳(りん)です。名前は自分のルーツを知ることができる大事なもの。将来、世界へ旅立つときに、華僑、華人、仲間がたくさんいることを感じてほしかったのです」と自ら語っている。

蓮舫さんの二重国籍問題の当初から、蓮舫さんが子供のプライバシーや名前のことでいろいろいわれるのが心外といっていたが、もともと積極的に公開し、むしろそれを自分自身や子供たちのために売り物にしてきたのは蓮舫自身であるし、それを子供たちが迷惑としてきたわけでもない。

名前を中国風にしたことは損得考えた選択の結果なのだ。日本風の名前にすれば中国との絆は弱まり、中国風の名前にしたら日本人からは日本人として生きていくことに親はこだわっていないと見られるマイナスがあるのも当然だ。人生の選択は常にプラスもマイナスもある。いいとこ取りは虫が良すぎるのでそれを主張するのは許されない。

ちなみに、私の長男はフランス生まれである。フランスが血統主義を基本とするので二重国籍ではないが、フランスの戸籍に当たる出生届にはフランス風のミドルネームも書いてある。日本の戸籍にそれも入れようかどうか迷ったが止めた。出生届にフランス名を入れたのも、日本の戸籍に入れなかったのもメリット、デメリット熟慮しての上だから、親としてどっちに転んでも責任はとるし泣き言はいわない。

それも含めて、中国名をつけ、そして、それぞれ高校から海外に留学させる。中国で妊娠して日本で生まれ、国籍は日本だといっているが、それは蓮舫がそういっているだけで信用しろといわれても無理だ。少なくとも中華民国籍を請求する権利があることは確かだ(中華民国では蓮舫が届け出ていなかった場合と届けていた場合とそれぞれどうなるか知っている人がいれば教えて欲しい) 

とくに、戸籍謄本の公開を黒塗りにしても子供たちに影響するから嫌だという以上は、なにかあると疑われても仕方ないのである。 

また、子供の国籍などどうでもいいことかといえばそんなことはない。子供が日本人である場合には、政治家として自分だけでなく子供たちのためにもこの国に賭けざるをえない立場にあるということだし、そうでなければ、個人的な日本への執着度は薄いと見られても当然だ。 

韓国などでは子供がアメリカの永住権をもったり帰化したりしたら、政治家は不適格と厳しく追及される。中国も同じで、最近は海外留学やその後の仕事で外国にとどまることを習近平は厳しく規制している。 

もちろん、そのことで、相手国とのパイプが太いとか国際感覚が磨かれると思う人もいるかも知れないのであって、これもプラスもマイナスもあることだ。 

それは、国内だって同じだ。政治家が自分の子供を東京に出してしまえば、地元にいる人間から、「どうせ、この地域がどうなろうが、○○家にとってはどうでもいいことなんだし」といわれる。 

企業の人でも子供をライバル会社に就職させれば、あるいは、兄弟や親がそういう会社に勤めていたら、色眼鏡で見られるし、逆に業界の事情をよく知っていると評価されるかも知れない。

ただ、全般的に思うのは、アメリカでトランプの場合でもそうだが、政治家の子供たちの動向にいろんな監視がされ、批判もされるのに比べて、日本では、二世代議士などが、親の地盤などだけ引き継げて悪評は問われないことだ。外国では日本と比べた場合、地盤の引き継ぎは難しく、悪評はかなり影響する。

だいたい、親のやったことについて聞かれ、「私は批判は不当だと考える」というか、「私は父がしたことはあってはならないし、父とは距離を取る」と言わされたりする。政治家ではないが、オランダの王妃は、アルゼンチンの大臣だった父親について、「父とは政治的意見を共有しない」といわされ、結婚式にも戴冠式も両親の出席を拒否することを条件に結婚を許された。 

トランプの娘婿のクシュナー氏について、その父親がクリスティ知事の命令で逮捕されたことで根に持っているのでないかとABCのニュースで揶揄されていた。日本では考えられないことだが、それが世界標準だ。 

最後に、番組で結婚記念日とかプロポーズの言葉についてダンナが答えていたのに対して、蓮舫さん、「そんなのいちいち憶えているなんて窮屈な生き方ですね」とのたもう。国籍のことも含めて過去の発言を綺麗さっぱり忘れたというのは本当かも。なんでも即決、無駄が大嫌いだそうだが、それにしては、二重国籍問題について引き延ばしばかりし、二つ目の国籍など余計な無駄を抱え込まなくていいのにとアドバイスしたくなった。

それにしても二重国籍はまともに報道せずに、こういうよいしょだけ放送するテレビ局も問題だが、セミヌード写真集(週刊文春の表現)を大胆にも画面に登場させたのと、「舛添さんに言い寄られたというのは本当ですか」と質問したあたりは、スタッフのささやかな抵抗だったのだろうか。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学大学院教授

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