防衛費、過去最大の5.1兆円前後に。最大にする必要あるのか

2016年12月11日 11:30

防衛費、過去最大の5.1兆円前後に 17年度予算案(朝日新聞デジタル)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161210-00000012-asahi-pol

政府は、2017年度予算案の防衛費を過去最大の5兆1千億円前後とする方針だ。海上保安庁の予算も、要求の2005億円を上回り過去最高とする見通し。

例によってメディアは報じておりませんが、本年度の補正予算が事実上防衛本予算と一体化しております。おそらくこの本予算の金額から2000億円以上は上乗せされることでしょう。

ところが防衛予算の議論は本予算のみの金額で議論されます。
間違った前提で正しい議論ができるわけがありません。

概算要求で落ちた装備が軒並み要求されることは、ほぼ間違いないです。
つまり米軍費用や人権料食費以外の固定費用以外にお買い物予算としてばらまくわけですから、防衛費の装備調達費はかなり上がることになります。

何度も申しておりますが、本来補正予算はその年度に予定しなかった支出が必要となったときにそれを手当するためも予算であり、概算要求で落とされた「火の出る玩具」を買うための予算ではありません。

このような次年度の本予算と、当年度の補正予算の一体化は防衛費に限らず、不明瞭会計となって、納税者を騙すことになります。防衛費にしても、本来よりも過小に納税者は理解するでしょう。

それは政府のケツを舐めるのがお仕事らしい記者クラブ会員のマスメディアが殆どこの、予算の一体化、不明瞭化を報道しないからです。政府からカネでももらっているんじゃないかと勘ぐりたくもなります。

そして、彼らは我々専門記者を防衛省などの記者会見から締め出しており、これが情報開示を求めるジャーナリズムから官庁を守る防波堤の役割を果たしております。

これがジャーナリズムを名乗るのは羊頭狗肉もいいとこであります。

さて今年も自衛隊の衛生の不備を指摘してきましたが、ニュースサイトなどの記事のコメント欄では、防衛費を増やす必要があるという意見がよくありました。

これは問題の本質が全く見えておりません。
準禁治産者にカネをいくら渡しても、本来使うべき使い方をしません。

防衛省の予算の使い方を例えるならば、小遣い5万円のサラーマンで、小遣いが少なく、昼を抜かないといけないとか、カップラーメンで毎日過ごしているとか泣き言いいつ、小遣いもらうと歌舞伎町の女の三助さんがいるお風呂に速攻でかけて、3万円払って、しかも100円のカップラーメンに500円も払っているような状態が防衛省、自衛隊のカネの使い方です。しかもリボ払いで電子ガジェット買ったりもしています。
毎月毎月火の車であります。

お前はいつも、例えば下品だって?
得てして例え話は下品で下世話な方がわかりやすいものです。フランスの思想家の話とかを引用されてもしょうがないでしょう。

自分で早起きして弁当を作れば(奥さんが作ってくれればお願いすべきですが)、栄養のある昼食を取ることができます。お酒を飲みに行く余裕も出るでしょう。欲求不満耐はフランス書院の「実用書」のお世話になれば宜しい。

不要なガジェットをリボ払いで買うのもやめる。モノ・マガジン眺めているだけで我慢する。上手くいけばへそくりも貯められるでしょう。

要は無理せず手持ちの収入で、優先順位をつけて割り振って消費をすれば、随分変わってくるわけです。

ところが世界第4位だか5位だかの軍事費を使いながら、必要不可欠なファーストエイドキットの充実をケチるのは、頭がおかしいか、買い物依存症です。

専門家以前に、社会人として失格のレベルです。

こういう人たちにいくら防衛予算を増やしても無駄使いするだけであり、我が国の国防に全く寄与しません。
より以上に無駄遣いをすることになるでしょう。

むしろ防衛予算を1兆円ぐらい減額した方がまともな防衛費の使い方を考えるでしょう。
人間カネがなければ頭を使うようになるものです。それもできない無能は仕事をやめるべきです。

率直に申し上げて、国防の一番の敵は防衛費を貪って無駄遣いしている防衛省と自衛隊ではないでしょうか。
アメリカの10倍の値段で機関銃を買って、平然としている人たちです。でも、自分の車ならばカローラに3000万円も払わないでしょうに。

金勘定のできない人間の在るべき論優先、高い戦車や戦闘機買わないと死ぬみたいな幼稚な主張は国防上百害あって一利なしです。

税金をドブに捨てるような、実質的に戦力とならない防衛省・自衛隊に予算をつけるよりも、シングルペアレントの、子育て支援や、奨学金、非正規雇用者の職業訓練或いは、国の借金の返済に当てるべきです。その方がよほど中長期的な国力維持に役立ち、国家の安全保障の役に立つのではないでしょうか。

繰り返しますが、こういう無駄使いに対して防衛記者クラブは何ら監視をしていません。で、守谷事件のようなスキャンダルが起きるとみんなぼくのところに話を聞きにくる。素人見たな記者に、2、3時間レクチャーしてもタダか、せいぜい5000円程度のコメント料です。本来レクチャーする義務もないのですが、まあこれもお国のためと思ってやっております。

せめてマスメディアは、オスプレイが危ないとか情緒的な駄記事ばかりを載せるのではなく、少しタックスペーヤ-の視点に立った記事を書くべきです。それをやらないから日本国民は納税者という立場でものを考えることが苦手になっており、政治、行政に対する監視が極めてゆるくなっております。

オリンピックの無駄使い、予算の過小申告で、事業が具体化する何倍にもなるようなふざけた行政の無駄使いが常態化しているわけです。

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
「駆け付け警護」は自衛官の命を軽視しすぎだ
http://toyokeizai.net/articles/-/146208

駆けつけ警護に関してJapan In Depth に以下の記事を寄稿しております。

自衛隊に駆けつけ警護できる戦闘能力はない その1 情報編
http://japan-indepth.jp/?p=31070
自衛隊に駆けつけ警護できる戦闘能力はない その2 火力編
http://japan-indepth.jp/?p=31120
自衛隊に駆けつけ警護できる戦闘能力はない。その3防御力編 前編
http://japan-indepth.jp/?p=31185
自衛隊に駆けつけ警護できる戦闘能力はない その4防御力編 後編
http://japan-indepth.jp/?p=31379
自衛隊に駆けつけ警護できる戦闘能力はない その5戦傷救護編
http://japan-indepth.jp/?p=31436


編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2016年12月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。

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清谷 信一
軍事ジャーナリスト、作家

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