稲田防衛相の靖国参拝に賛成しないがタイミングとしては最善

2017年01月01日 17:00

靖国神社

靖国神社への首相、外相、官房長官、防衛相の参拝については、そもそも論もさることながら、日本側から状況を変えるということになるので慎重であったほうがよいというのが私の意見である。今回の参拝については、そういう意味では、賛成ではない。

しかし、仮にするならばということでいえば、今回のタイミングは正しい。

①終戦の日、例大祭を避けた。

②真珠湾でのセレモニーに出席したことで歴史修正主義的な立場に立たないことをそれなりに示した。

③中国が航空母艦の演習など挑発的行動をとり、韓国の政治が混乱している。

④オバマ政権の退陣とトランプ大統領の登場という隙間でどちらにとっても持ち越す必要がない。

さらに、稲田氏が終戦記念日に参拝しなかったことについて保守系が批判を強くし、参拝反対派が十分にそれを評価しなかったことは、稲田氏の参拝を後押ししたと思う。稲田氏の立場からして相当に思い決断だったのだから反対派は、もっと参拝しなかったことを誉めておかないとこういうことになる。

アメリカ国務省の嫌味は余り重視する必要はない。もうやめる人たちの最後っ屁である。トランプ氏との会談に怒ったライス補佐官が安倍首相にネガティブな反応を示したが、オバマ大統領との距離感を安倍首相なりにとって真珠湾訪問という形で切り返した。そのあたり、落ち着いて対応すればいいことだ。

ただし、オバマ政権下で保守派とのパイプが細くなって慌てた愚を繰り返さないためにも、4年後、8年後を睨みながら民主党、とくにその左派とのパイプもしっかり維持・再構築しておくのは必要なことだ。(ちなみにトランプが弾劾されても暗殺されても副大統領が昇格するので4年間は共和党政権が続く)

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学大学院教授

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