米シリア空爆。アサド政権への「効果」は ?

2017年04月08日 12:00

シリアのアサド大統領(Wikipediaより:編集部)

安保理緊急会合、シリア巡り応酬 米側「さらなる用意」:朝日新聞デジタル

米国のアサド政権への空爆は非常に大きく報じられたが、実際には、米国のシリア攻撃はきわめて限定的なもので、戦況全体を変えるものではない。

ただし、アサド政権が化学兵器を今後使用することを躊躇するようになるという効果はある。また、反体制派に戦意を持続させる効果は若干はある。

しかし米側に二の矢・三の矢がないと分かってくれば効果は逓減する。そのため米国はさらなる攻撃の用意があると言い続けなければならないが、行動を伴わなければ言葉の効力も逓減していく。

米国とロシアは一通り非難合戦をやって、その後、米国にこれ以上の打つ手がないと分かれば、収束していく問題ではないかと思う。

また、むしろ、違う地域での力比べに移っていくのではないか。


編集部より:この記事は、池内恵氏のFacebook投稿 2017年4月8日の記事を転載させていただきました。転載を快諾された池内氏に御礼申し上げます。

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池内 恵
東京大学先端科学技術研究センター准教授

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