2020年Tokyo、ぼくが学長となり、ICTの専門職大学「i大」を設立します。
http://www.i-u.ac.jp/
その特色を整理しておきます。
1 ICT教育基盤
プログラミング、情報処理など縦糸をなすICT分野の教育に関しては、母体の電子学園が経営する日本電子専門学校が66年間に渡り積み上げた基盤があります。これまで11万人を業界に輩出してきた実績と信用が礎です。
2 プラットフォーム
横糸の産業界とは、CiP協議会はじめICT関連のコンソーシアムと連携するほか、数多くの企業と手を組み、ハンズオンのプロジェクト教育を行います。第一線の経営者など100名程度のプロを客員教授として迎えます。これらを通じ、産学連携のプラットフォーム力を発揮します。
3 自分で稼ぐ大学
いつでもどこでも学べるバーチャル学習環境を整えつつ、全員インターンでリアルの現場で鍛えられるバーチャル+リアルの仕組みや、英語中心の授業環境をインフラとして用意します。その上に、稼ぐ環境を用意します。全員が入社する会社の設立を目指し、自らビジネスを起こします。ファンドとも連携し、全員が起業できる環境も用意しようと考えています。
4 テストベッド
国家戦略特区「CiP」を活かします。東京ベイエリアの竹芝に、ICT・デジタル系の企業や慶應義塾大学、スタンフォード大学など内外の大学・研究機関が参加するCiP構想は、電波、IoT、ロボット、起業などさまざまな規制緩和を導入する予定です。その中核として、産学連携による実験や実証を行う計画です。墨田区に置く本校舎キャンパスも教育特区の指定を目指します。
5 デジタル超学校
2017年4月、ぼくは「デジタル超学校」なる構想を発表しました。
「「デジタル超学校」を妄想してみた。」
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2017/04/blog-post_6.html
i大はこれを可能な限り実装する挑戦です。超学校は下記10のポイントからなるプランで、学校の枠を超えたコミュニティとして構想しました。i大がその土台やシステムを提供して、実現に向かいます。
1) 技術主導の教育と研究と実装
2) デジタルに特化した教育・研究
3) 重点領域の実装
4) 文理融合
5) バーチャル☓リアル
6) リアルプロジェクト主体
7) 世界最高級の教育レベル
8) 学生はハイレベル研究員
9) 多様性
10)国家戦略特区の活用
挑戦です。よろしくどうぞ。
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2017年12月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。