リベラルの私が安倍首相を支持する理由

2018年02月24日 11:30

平昌五輪で金メダルを獲得した小平奈緒選手を、電話で祝福する安倍首相(首相官邸サイト:編集部)

土曜日の夕方から月曜日にかけて、拙著『「立憲民主党」「朝日新聞」という名の偽リベラル』(ワニブックス)が発売になります。

その第一章は、「リベラルの私が安倍首相を支持する理由」というタイトルです。詳しくは、詳しく具体的事例に即して理由を書いてますので、ぜひ、読んでいただきたいのですが、おおざっぱなところを紹介しておきます。

私の政治思想は、もし分類するとすれば、ヨーロッパ的は穏健左派だし、アメリカ的にはリベラルです。

フランス的な論理性の高いものの考え方が好きなので、希望してフランスに留学して、社会党の右派あたりの考え方に共鳴してきましたし、同じような系譜に属するマクロン大統領ともそんなに違いはありません。

日本ではもともとあまりしっくり来る政治勢力はありません。なにしろ憲法改正をするために両院の三分の二をめざす万年与党の自民党系と、三分の一を死守したい万年野党で満足している社会党系の争いですから、政権選択はそもそも関心事項になっていませんでした。

ただし、2006年に成立した第一次安倍内閣についてはあまり評価していませんでしたし、2012年に第二次安倍内閣が成立したときも期待していないというよりは、大丈夫かと心配していました。

しかし、第二次安倍内閣の5年間の実績はすべてに賛成でもありませんが、全体的には非常に高く評価していますし、現在はできれば東京五輪のころまでは安倍首相に続けて欲しいと思っています。

そのことから、私はもともとリベラルといわれていたのが、保守化したといわれることもありますが、私自身の考え方はほとんど変わっていません。

あるのは、

①安倍政権の政治がリベラルな視点からも評価できるものになった

②野党がおそるべく左傾化し現実主義的性格を失ったこと

③中国・韓国・北朝鮮の反日路線の強化に対応する必要があること

の三つの変化です。

前回の第一次安倍政権は支持できませんでした。ひとつは、小泉政権の新自由主義的な経済運営で「格差社会」が深刻な問題になっていましたが、これに対する第一次安倍内閣の主たる処方箋は「再チャレンジ社会」でした。再チェレンジは大事ですが、、社会全体の不平等の拡大を容認してしまうことになりかねませんでした。

もうひとつは、外交はアメリカが共和党政権である限りはいいが、民主党になったらうまくいかないのでないかと思いました。

さらに、2007年の参議院選挙で高い内閣支持率に慢心して、参議院選挙とは関係ないのに「政権選択の選挙」と豪語して負けてねじれ国会になって勝手にレイムダック化したことです。

今回はどうかというと、アベノミクスに満足しているわけでありませんが、賃上げまで要請までするなど、結果の格差拡大に対する是正の姿勢が明確です。外交は民主党のオバマ大統領とも上手に付き合いましたから文句ありませんし、政権発足以来、四回の国政選挙で安定して国民の支持を勝ち得ています。

そして、それに対する野党は、民主党政権時代の反省をきちんとして、よりもう少し右によって現実主義的な政党に生まれ変わるかと思ったら、民主党や民進党は、安保法制論議以来、かつての社会党と同じように、野党らしく振る舞って、左の支持を固めて、国会の三分の一を死守することを政権に復帰するより重視した路線でした。

それではいけないというので、希望の党に合流するクーデター未遂事件がありましたが、失敗して、より野党らしい野党路線に固執する立憲民主党が野党第一党になりました。そんなものは、リベラルでもなんでもありません。これでは、支持しようがないのです。

「立憲民主党」「朝日新聞」という名の偽リベラル
八幡 和郎
ワニブックス
2018-02-26
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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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