首相案件という用語の意味を読み解く

2018年04月13日 06:00

首相官邸サイトより:編集部

役所の便宜供与がどんな具合に行われているか、ということについて一言申し上げておく。

同種の申請書類が何通も提出されている時の便宜供与の典型は、他の申請者に遅れて提出された申請書類を未済書類の一番上に置くことである。

申請書類がいつ、どんな順番で提出されたかは、決裁権者は知らない。
未済書類の上の方から一つ一つ決裁していくのが通常である。

後からの申請書類を未済書類のトップに置いておけば、大体トップに置かれた申請書類は大過なく通過してしまう。
首相秘書官が、加計学園の獣医学部設置案件を首相案件だ、と説明した事実があるのであれば、他の誰かが提出してくる申請書類よりも優先して取り扱われることになる、と説明したようなものである。

そもそも愛媛県の担当者が総理官邸に赴いて総理秘書官に直接陳情が出来た、ということ自体が異例の扱いだった、ということになる。愛媛県の担当者が記録として残していた面談結果報告書の記載は、官邸が如何に懇切丁寧に応接したか、という事実を如実に表している。

首相秘書官や官邸の人たちが愛媛県の担当者にここまで親切だった、ということに驚愕している。

少なくとも官邸や関係者の間では、加計学園の獣医学部新設問題は、首相案件だという認識が共有されていた、ということである。

それのどこが悪い、となどムキになって反論しようとされる方々も出てくるだろうが、行政の公平さに対しての信頼を揺るがせるようなことなので、一切不問にする、などということはやはり出来ない。

悪しからず。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年4月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。

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