安倍外交は順風満帆だが敵は自身と偽リベラル

2018年04月16日 12:30

首相官邸サイトより:編集部

今週は日米首脳会談が開かれる。国内報道は「<首相訪米>日米、危うい結束 不透明感漂う」(毎日新聞)とかいっているが、私はすべて上手くいっていると思う。

通商問題で、鉄鋼・アルミで日本が例外にならなかったのはアメリカに代償を差し出さなかったからだけで、それは正しい。TPPにアメリカが復帰を希望しているのは、安倍首相の丁寧でトランプを怒らせない説得のこれ以上ない成果であろう。北朝鮮が米朝会談をしようとしたり、中国にあわてて行ったのは、日米が断固とした立場を崩さなかったので金正恩が怖がって慌てただけだ。

もちろん、小泉訪朝時のように、先行してアプローチする方法はないわけではないが、それは、小泉方式がいろいろな理由はあるが失敗に終わったのだから、無理である。核問題がある以上は、拉致問題で進展があっても経済的な援助はもちろん制裁解除もあり得ないからである。

日本は、平壌宣言で拉致問題や核問題が解決すれば経済協力をすることを約束しており、北だけでなく、韓国も米中もそれを当てにしている。それにゴーサインを出すのは日本側が納得した時だけなのであるから、こちらに主導権があるのになんで慌てて何かする必要があるのか。そんなものはない。

幸か不幸か、トランプは国内で北朝鮮問題で信頼できる相談相手がいない。国務省の半島問題専門家など、コリアン系の人も多く信頼性は低いしポストは空席だらけだ。文在寅など北のエージェントだとくらいに思っておいた方がよい。相談などしないほうがましだ。トランプにとって、この問題にとってもっとも信頼性の高い相談相手は安倍晋三なのである。

それによく似た関係にあるのは、ヨーロッパ問題や中東問題についてのフランスのマクロン大統領だ。今回のシリア攻撃は、トランプがマクロンの意見の通りやっただけだ。

マクロンは、「シリア攻撃より前に、トランプ米大統領に対し、シリアへの軍駐留の長期継続と、シリアへの合同攻撃を化学兵器施設に限定することを説得していた」、「10日前、トランプ大統領は米軍はシリアから撤退すべきだと語っていた。われわれは長期の駐留が必要だと大統領を説得した」「シリアへの攻撃を特定の対象に限定することはトランプ大統領の当初の計画にはなかった」「攻撃を化学兵器関連施設に限定する必要があるとトランプ大統領を説得した」と明らかにしている。

マクロン大統領は、「シリアへの攻撃が必要な状況に達した」「ロシアは、アサド政権の化学兵器使用に加担している」「シリア問題の政治的解決に向け、ロシア政府を含む全ての当事者との対話に応じる」「来月のロシア訪問予定に変更はない」と述べた。

トランプは、4月に英国公式訪問の予定だったが、これをキャンセルし、マクロンをトランプが就任以来、最初の国賓としてホワイトハウスに迎える。トランプの外交は危なっかしいようにみえるが、結局のところ、マクロンと安倍のアドバイスをなかなかよく聞いて進めており、みかけよりは、安定感がある。

そして、シリア攻撃は金正恩にもっとも効果的な脅しになっている。シリアと北も繋がっているのだからなおさらだ。

一方、困ったことは、国内政治だ。いうまでもなく、偽リベラルたちの安倍内閣攻撃が北朝鮮への圧力を強め、トランプ大統領への影響力もある安倍首相の力をそいで、北朝鮮に奉仕するためのものであるこというまでもない。一人一人がそういうつもりかは別として、彼らのかなりの部分がそういう意図であるのは間違いないのだから、全体像としては彼らは北朝鮮の親衛隊みたいなものだ。まさに世界平和の敵である。

しかし、一方で、安倍首相も明らかに破綻した説明に固執するのは自滅行為だ。なにやら幕末の会津藩みたいなひどい状況だ。どこが会津藩ににているかは、回を改めて説明する。

「立憲民主党」「朝日新聞」という名の偽リベラル
八幡 和郎
ワニブックス
2018-02-26
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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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