一流マナー講師が作成した転職理由を見たくはないか?

2018年06月09日 06:00

『芸能人格付けチェック!』(テレビ朝日)でマナーを披露する金森さん。

「電話応対」「自己紹介」「朝礼」「面接」「プレゼン」「結婚式のスピーチ」。私たちは、人前で話すことから逃げることができない。話すことは、あなたの評価に影響を及ぼす。どうして、人前であがって話せなくなるのか。あがっても、言いたいことが伝えたい。リラックスした状態で本番をむかえるためにはどうすればよいのか。

今回は、『入社1年目人前であがらずに話す教科書』(プレジデント社)を紹介したい。著者は金森たかこさん。監修は西出ひろ子さん。主な実績として、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」のテーブルマナー指導を手がけている。メディア出演も豊富で、4月に放映された『芸能人格付けチェック!』(テレビ朝日)で披露した、半熟目玉焼きの食べ方が話題になった。

面接とは面と面を接することである

「面接とは、面と面を接すること。すなわち、相手と顔を合わせて、コミュニケーションを取るということです。ですから、決して合否を決定づけるものではないという意識をもってて臨めば、緊張の度合いも少なくなります。一口に『面接』と言っても、就職面接もあれば、部署移動に伴う面接など、さまざまです。」(金森さん)

「私たちの先入観で、面接は緊張すもので、その合否で人生が変わると思い込んでいるだけなのです。私は現在も、学生の就職面接や、社会人の転職時の面接指導を行っています。先に、面接を大事と考えないでほしいとお伝えしましたが、もちろん、合否を伴う面接の場合は、みなさんに合格してもらえるよう、指導をします。」(同)

実は、筆者も面接指導をしている。その際に、「失敗してもタマ取られるわけじゃないよね?」と説明している。これは、金森さんが指摘する「その合否で人生が変わると思い込んでいるだけ」とほぼ同じ。勝手な思い込みで緊張を高めているケースが少なくない。

「面接の違いについて説明します。『新卒の面接』と『転職の面接』では、話し方に違いがあります。『転職の面接』では転職する理由を、面接担当者が納得するようにわかりやすく伝える必要があります。採用する側が求める能力を正しく把握し、この人になら安心して仕事を任せられると思ってもらえることがポイントです。」(金森さん)

「また、新卒とは異なり、これまでのキャリアや自分の持つ資格や能力が、採用側が求め能力(求める人物像)と合致し、即戦力として働けるということをわかりやすく伝えられるように準備することが大切になります。」(金森さん)

新卒は、出身大学や雰囲気で採用されることも多い。ポテンシャル採用といったところで、そもそも職務経験がないから測定することが難しいのである。

マナー講師が転職する理由を解説

面接をしていて、候補者の転職する理由がわからないケースは少なくない。ここでは、なぜ、転職をしたいと思っているのか、採用担当者が納得でき、かつ、自社に入社して欲しいと思ってもらえるように説明しなければいけない。

--20代の販売員が転職する理由--
現在の会社には感謝もしており、
仕事にもやりがいを感じておりますが、
販売員として、これからは鞄だけではなく、衣服や靴なども含め、
お客様の生活により密着した商品を
トータルにコーディネートしてまいりたいと考えております。

そのために、カラーコーディネートや、
骨格診断などの資格も取得いたしました。
「衣食住」は、人間が生きていくうえで、
欠かすことのできない大事なものです。

その中の「衣」の部分を仕事として担当させていただき、
お客様の人生をより豊かに彩るお手伝いをしたいと思い、
30歳を機に、転職を決意しました。
--ここまで--

これは、採用の専門家が作成したものではない。マナー講師がもっとも無難な転職理由を考えてまとめたものになる。いくつかのポイントを解説する。

(1)ポジティブであること
面接の嫌われるのが、ネガティブな人。転職理由は人間関係に起因するものが多い。たとえ、理不尽な処遇にあったとしても面接という場で、吐露しては逆効果。「ひどい会社ですね!」でジ・エンド。販売員の転職理由をみると、いま感じている不満や批判よりも、未来志向・ポジティブであることが理解できる。これは好印象につながる。

(2)経験をどう活かすかが明確
自分の経験が志望する職種とマッチングすることは加点につながりやすい。販売員の転職理由からは、経験をどう活かしたいかが伝えられている。また、転職にいたった経緯が、スマートであることも好印象につながる。

入社1年目だからといって安心してはいけない。どんな場面でも臆することなく、話すことができれば、あなたの評価は間違いなく評価される。それは、「その他大勢」(言いかえるなら単なる普通)から抜け出すためのヒントになるかも知れない。

尾藤克之
コラムニスト

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