ニコニコ超会議2018

2018年09月24日 11:30

ニコニコ超会議2018 @幕張。7回目。
ポップ&テック&参加型の、2日で16万1277人を動員する、最重要イベント。

ぼくはもう今年で最後にします。
と毎年言いながら、今年も来てしまった。
ぼくはもう今年で最後にします。

去年までのメモはこちら。

ドワンゴ横澤大輔さん(超会議統括P)はこの場を「同じことを好きな人が遊び方、楽しみ方に応じて集まれる文化祭のような居場所」ととらえます。
「リアルなコミュニティで好きなものを好きと言える環境」「価値観を否定される恐怖を減らす」、その目的は果たしていると見受けます。
(VYT3時間待ち)
新基軸。超テクノ法要向源。
バーチャルのニコ動がリアル空間に進出して、どいつも入り乱れる。
自民党や民主党、自衛隊や警視庁、大相撲や歌舞伎。
日本の奥の院を次々とこの変態空間に手繰り寄せた超会議が、お坊さんたちを呼
び寄せるのは難なきこと。
アジり、叫ぶパンクな袈裟たちでありました。
超笑点。
これも一つの奥の院、50年以上、日本の日曜夕方をジャックしてきた、師匠みなさんお越しで公開収録もされたそうです。
政治、行政、国防、経済、文化、芸能、風俗、スポーツ、技術。
掘れる穴は、だいたい掘り尽くしたんじゃありませんか。
残るは教育、医療、食、ファッションぐらいかな。
目玉の超歌舞伎第3弾、初音ミク中村獅童、「積思花顔競」。
NTTのイマーシブテレプレゼンス技術Kirari!が進化しています。
被写体と背景の色情報を教師データとした機械学習を取り入れて、わずかな色の違いでも被写体・背景を識別する。
バーチャルとリアルにAIの投入ですか。
初音屋!電話屋!
NTTは出展5年目。
伝統芸術(歌舞伎)と、世界に誇るポップ・キャラ(初音ミク)と、先端技術(Kirari!)と、炎上型ユーザ参加(ニコ生)という、「これぞ日本」の凝縮をショウケースに使うセンス、正しい。
今回は「超未来大都会」と銘打っての参戦です。
NTTはAIや5Gを顕示してます。
Tech推しで気を吐く。際立つ存在感。
でもね、今回は周囲の空気が去年までと異なります。
B2C感が薄い。
入場者数が最大なのに、会場ぜんたいがゆったりしていて、そのぶん参加感、C2C感が高い気がします。
MRあり、痛車もあり、歌舞伎もNTTもいる。
自衛隊も自治体もみんないる、いつもの光景。
でも、見かけなかったものもある。
大相撲。
自民党に民進党。
いずれも問題を抱えているしね。
だけどそれだけじゃない。
JAXAも競輪も警視庁もかんぽ生命も競輪も進撃の巨人もいません。
超コスプレ。超ボカロ。超音楽祭。超アニメ。超囲碁・将棋。超配信。超神社。
今年もまた超いろんな表現の機会が備えられていました。
超踊ってみた。超演奏してみた。超歌ってみた。超描いてみた。
大どころがぼくらに見せてくれる、よりも、みんなで見せ合う、ニコニコの原点に立ち戻ったかんじ。
かつてドワンゴ川上さんは、ここは「ネット民とリアル民の戦いの場」と言いました。
分断されているリア充文化とネト充文化が衝突する最前線だと。
今はぶつかる段階。
それを経て「ネットとリアルの和解」がもたらされるかどうか。
壮大な実験場であり、公益的な挑戦です。
そこに立ち戻ったかんじ。
大どころに一段落つけて、C2Cの、みんなの才能を衝突させる場へと再定義するとすれば、ゲームショウでもCEATECでもない、SXSWでもアルスエレクトロニカもない、独自のサステナビリティが見えます。
(超クリエイターズLabではポプコンを作った上出さんとクリプトン伊藤さんという驚きのブッキング!)
超N高文化祭。
N高生がサーターアンダギーや玉子おにぎりなど沖縄のソウルフードでおもてなし。
夏野さん「だいたい引きこもりなんだけど店出すんだよね。」
そんな学生たちの学校を作り、出ていこうと思わせる超賑わいの場を用意する。
吉本興業と並んで「やっちゃう」企業ですよねドワンゴ。
「日本うんこ学会」に面白法人カヤック柳澤社長が登壇しています。
仕事選ばなくて大丈夫でしょうか。
いや柳澤さんには夏野さんと並びi大の客員教授もお願いしてるんだった。
この後われらが超人スポーツ稲見昌彦さん江渡浩一郎さん犬飼博士さん、ゆるスポーツ協会澤田智洋さんがご登場。ぜいたく。
超フェンシング。VR太田雄貴。超スポにもご協力いただいている太田さんであります。
昨年はぼくらも超・超人スポーツとして、ラスボス小林幸子さん、超柔道・篠原信一さん、超シンクロ・青木愛さんに参戦いただきました。
やはり自分で参加しないと躍動しないイベントですなコレは。
超感触HAPTIC TV。
映像・音声に触覚情報が伝えられる。
NTTの研究所+慶應・KMDのEmbodied Media Project。
大学が企業とガチで現れてここの客にいじられるのは、気合を要するしごと。
身内ながらあっぱれ。
ニコラス・ネグロポンテ師匠がBits meet Atomsを唱え、リアルはバーチャルに、いずれはバーチャルがリアルに、と喝破しました。
その後段、B→A、つまりV→Rを世界で最も体現している超会議。
ユビキタス信者どもの想像を超えた、ポップで脱力的でカオスな、でもネットなんだから当然の、現実です。
ものづくり、コンテンツ、お祭り、何でもあります。
ものづくりの技術力と、コンテンツの文化力のかけ算が日本の地力。
さらにみんなが参加して作ってみたりいじってみたりする、ソーシャルな力、それが日本の強みである、増殖炉。

ぼくはもう今年で最後にします。 では


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2018年9月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。

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