平成の次のテーマは「都市VS国家」か。次世代は常にオープンな「都市」であれ!

12月9日は先日告知したイベント「PLANETS大忘年会2018」の第三部に登壇してきました。何気に乙武洋匡さんと公の場で並ぶのは初めてであることに気づく…!

テーマである「平成」については、私からは「後ろに進むベルトコンベアー」だったと総括させてもらいました。

平成はよく「停滞の時代」と言われていて、それはまったく間違いではないのだけど、むしろ停滞より後退した面も多かったのではないかと(もちろん進んだ部分もありますが)。

人口減少・少子高齢化に直面している日本は、現状維持で歩みを止めればあらゆる数値が後退していくわけであって、待機児童問題も地方分権化改革も解決できなかった平成という時代を政治的に総括するのであれば、極めて厳しい評価を下さざるを得ないのだと思います。

宇野常寛さんも平成は「あきらめの時代」であり、我々は失敗したことを見つめなければならないと喝破し、乙武洋匡さんも専門分野である教育政策の視点から

「イノベーションや個性を育てると言いながら、文字通り『前へならえ』を強制し続けてきたのが平成(時代の教育)」

と手厳しく話をまとめていました。

そして話題は民主党政権の失敗から、今後も日本で二大政党制が実現可能か?という点では意見の違いも見られたものの、「ポスト平成の対立軸」という観点では宇野さんが提起する「都市VS国家」に個人的に膝を打ちました。

都市って、基本的に『オープン』じゃないですか

という宇野さんの考え方には、多くの部分で同意します。私が立ち上げた新党「あたらしい党」は『都市型政党』を公言しており、それは単に大都会の無党派層を軸にした政党であると考えられがちです。

しかしながら、日本全国どのような地域であっても「開かれた」ことを目指す限り「都市」になれる可能性があるわけであって、またそうした考えに根ざした政治家・政党が育つ土壌があると思っています。

私はこれまで硬い言葉で「中央集権VS分権(脱中央集権)」という言葉を使っていましたが、やはり「都市」「オープン」という言葉・捉え方が次なる時代の焦点であり、平成の時代をぶっ壊して進む先にあるものなのかもしれません。

とまあ、一部を抜粋しただけでは何のこっちゃ伝わらない部分も大きいかと思いますが、非常に濃密&刺激的な2時間でした。各パネラーの魅力を引き出した司会の堀潤さんの手腕もさすがの一言。

 

内容が気になる方は、宇野さんが主催する「PLANETS CHANNEL」に加入すると動画が視聴できるようなので、ぜひこれを機会に検討されてみてはいかがでしょうか。

2年連続で本イベントに声をかけてくれた宇野常寛さん、運営されたスタッフの皆さま、本当にありがとうございました!

再来週の我々の結党大会も、負けじと内容の濃いトークセッションにしたいと思いますので、お申込みをお待ちしております。


あたらしい党『みんなでつくる結党大会』
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01ja3azy19fq.html

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2018年12月9日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。