「純烈」友井さん、ギャンブル依存症の治療と診断を受けて下さい

衝撃的な記者会見となりました。
「純烈」友井さん、芸能界を引退。

しかも、その理由が複数の交際女性へのDVと3000万円の借金。
そして、その3000万円の使い道のうち半分以上が競馬だった・・・
これはもう、友井さんはご自身でも感じておられると思いますが、
ギャンブル依存症だと思います。

友井さんの、記者会見の記事が掲載されておりますが、
「純烈」友井が引退「いけないと思っても殴る蹴る、ギャンブル…。治療が必要かも」【会見全文 前編】

これをこの度、我々が開発し公表したた、ギャンブル依存症のスクリーニングテスト「LOST」にあてはめてみましょう。

LOSTの詳細は、こちらの記事をご一読頂きたいのですが、
たった4問でわかる!ギャンブル依存症スクリーニングテストLOST誕生

LOSTとは、

Limitless
1. ギャンブルをするときには予算や時間の制限を決めない、決めても守れない

Once again
2.ギャンブルに勝ったときに『次のギャンブルに使おう』と考える

Secret
3.ギャンブルをしたことを誰かに隠す

Take money back
4.ギャンブルに負けたときにすぐに取り返したいと思う

この4つの質問の頭文字をとっています。
直近1年間のギャンブル経験が、このうち2つ以上にあてはまれば、
ギャンブル依存症が疑われる状態です。

そして友井さんの場合、記者さんの質問が、ど素人で甘いのでもどかしいですが、
でもヒントは隠されていて、例えばここ、

「僕の中で、B子さんのお金を借りている中で、使っていく中で、
早く返さないと早く返さないとという思いが賭ける額が増えて行き、
ギャンブルにマヒを起していたんだと思います」

これは、LOSTのT、Take maney back
「ギャンブルに負けた時、すぐに取り戻したいと思う」
にあてはまります。

さらに、

──B子さんの通帳は自分で管理できるようになっていたんですか。

「B子さんの通帳は自分で管理することでは…」

──いつでもカードを持っていて、引き落とせるとか?

「そういうことにはなっておりました」

というこの部分ですね。
これは、この文面からすると、B子さんはどうやら事実婚だったようなので、家計のお金として、自分の貯金を友井さんに自由に使えるようにしていたんだと思うんですね。

で、知らない間に、その貯金がギャンブルに使われてしまっていたという、ギャン妻が最も良く経験するありがちなパターンですが、これは、LOSTのL、Limitless、「ギャンブルをするときには予算や時間の制限を決めない、決めても守れない」にあたると思われ、また、まさか競馬に使われているなどと思ってもみなかったでしょうから、SのSecret、「ギャンブルをしたことを誰かに隠す」にもあたると思います。

とすると、この記者会見での短いやり取りの中だけでも、4つのうち、2ないし3つ、該当すると思われ、やはりギャンブル依存症の疑いが濃厚だと推察します。

友井さん、あなたは今すぐに、DVの加害者プログラムと、ギャンブル依存症の治療に取り組むべきです。

実は、このLOST開発に関わって下さった、国立精神・神経医療研究センターの薬物依存研究部部長の松本俊彦先生は、「純烈」の大ファンを公言されており、先生のFacebookには何度も「純烈」の皆さんへの、応援メッセージが出されているのを、友井さんはご存じでしょうか。

今年の11月14日、皆さんの紅白出演が決まった時には、もちろん大喜びで、「ついにやりました!」と書かれておられました。
私たち、あの著名な松本先生が・・・と、ほえましく拝見しておりました。
友井さん、どうか松本先生の診察を受け、治療に向き合って下さい。

あなたの記者会見は、「償い」「甘さ」「意志の弱さ」とありますが、償いをするためには、治療に向き合うことです。
治療から逃げてしまってはいけません。

折角、夢を掴んで、これからという時に、友井さんは、今本当にがっかりしておられることでしょう。
でも、絶対にもうこれ以上「最悪の道」に進んではなりません。
今日という日を「底つき」にして、ここから回復していくのです。
そのためには、まず治療を受けましょう。

そして傷つけた人達に埋め合わせをしましょう。
必要であれば、いつでもお手伝いいたします。

あなたは否定したいかもしれませんが、私たちはもう仲間なのです。
回復者としての居場所を空けて待っています。

その先には、必ず友井さんにしか出来ない役割が与えられます。


編集部より:この記事は、公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表、田中紀子氏のブログ「in a family way」の2019年1月12日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「in a family way」をご覧ください。