沖縄県民からアゴラ編集部にきたクレーム集

アゴラ編集部

沖縄・米軍普天間基地の名護市・辺野古への移設計画をめぐり、埋め立ての賛否を問う沖縄県民投票が14日、告示された。2月24日に投開票され、「賛成」「反対」「どちらでもない」の3択から選ばれる。

名護市周辺の遠景。中央下が辺野古岬(Wikipediaより:編集部)

アゴラも1月末から沖縄基地問題に関する原稿を一般募集し、県民投票に関する論考を掲載してきたが、特に2本の記事に対して、沖縄県民の皆様から大変厳しいご意見やお叱りの声をいただいている。

そこで、沖縄県民の皆様から編集部に届いた主な苦情をまとめてみた。

問題となった記事のひとつは、2月4日夕方掲載、池田信夫の「『韓国化』する沖縄」。このなかで池田は、

  1. 辺野古移設は日米の政府間協議で決定され、沖縄県も2013年に承認した
  2. その承認を取り消した沖縄県の決定は2016年に最高裁で違法とされた
  3. したがって承認を撤回する沖縄県の決定にも法的効力がない

という意味で「今回の県民投票には法的根拠がない」とし、「反対運動を繰り返す沖縄県民の行動は、「徴用工」問題を蒸し返す韓国人に似ている」と述べた。

同日夜のアゴラ編集部メールには、

法的に根拠無くても
沖縄県民の思いを伝えること自体が大切

70年も基地を押し付けられ
その後も新しい基地を作られる
県民の思いを形にするため

アンタらナイチャーにはわからないよ
わからないこと記事にすんな

笑笑 

と沖縄住民側の言い分を伝える声のほか、

韓国と一緒にするのはやめてほしい

という苦情も届いた。

また、2013年承認プロセスの正当性への疑問や、沖縄以外でも起こる保育園・ゴミ処理場等の建設と同じ本質の問題なのに辺野古だけ特別扱いはおかしいなどの不満も噴出。

自民党の金のばらまきで当選した知事が県民の総意を示しているとでもいうのか?県外移設を公約にして当選した自民党の議員が当選後公の場で公約撤回になったのはあなたはどう説明するんだ?

貴方の住むところに火葬場建設は反対ですか?ゴミ焼却炉は反対ですか?元気な子供の声が聞こえる保育園は反対ですか?こういう事さえも反対する人達の事は取り上げず辺野古の事は大々的に取り上げる。

こういう記事も金を積まれて書いているんだろうが。。
貴方も自民党から甘い蜜を貰っているというのは容易くわかるわ。魂の無い記者は世の中から排除されるべき。
貴方のことを恥じチラーと言うんだよ。

池田の記事に対して「腹が煮えくりかえる」「侮辱するのいい加減にしろ」といったお叱りメールの受信は、同日深夜まで続いた。

またもうひとつ批判的な意見を集めたのが、一般投稿の「おやめなさい、無駄な県民投票」(高橋 克己)。投票の結果を直接受ける宜野湾市と名護市が埋め立てに賛成していることを踏まえ、「両市だけに問うか、日本国民全体に問うかのどちらかであるべき」と論じた。

これに対し、「日常的に裁けない脅威」や「日米のダブルスタンダードの圧政と差別」を隣り合わせに感じながら生活する、ある沖縄県民の方の怒りが爆発。

そんなのわかってて、それでもやるんだ!

沖縄県の人間でもないやつが勝手なことを抜かすな!
言われていることは百も承知の上で、それでも言いたいことは言うんだ!県民投票をやること自体だけでも意義はあるんだ!

沖縄に住んでもいないやつが、日常的に裁けない脅威と隣り合わせてすらいないやつが、県民投票が無駄なこととか、勝手なことを抜かしてんじゃないよ!!

そんなやつらが何を言っても真実味を感じない。沖縄に住んでる我々だからこそ、日々、アメリカと日本政府のダブルスタンダードの圧政と差別の現実を実感しながら生きているんだ!それがまるで理解できていないんだよ、あんたらは!!

アゴラはこのような沖縄県民の皆様からのご意見を粛々と受けとめ、リアルな社会に影響を与える「言論の市場」を提供できるよう、今後も努めて参ります。

【編集部からおしらせ】沖縄基地問題に関する原稿を募集中です

今回の県民投票について皆さんはどう思われてますでしょうか。アゴラでは皆さまのご意見をお待ちしております。(※注・こちらはコメントではなく「論考」の募集になります。)

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