お祭り好きなアメリカ人の間で、独立記念日をめぐり変化現る

2019年07月04日 11:30

「アメリカ・ファースト」を掲げたトランプ氏が大統領に就任してから、3回目の独立記念日がやってきました。NYに住んでいた頃、マンハッタンをまたぎクイーンズの西端にあるロング・アイランド・シティへ引っ越してからは、毎年イーストリバーでの花火大会開催を祈ったものです。それというのも、イーストリバーなら我が家のリビングでキリリと冷えた白ワインを片手に、夜空で繰り広げられるスペクタクルを満喫できたのですよ。ああ、懐かしい。

当日は、ストリートにたなびく星条旗をあちらこちらで拝むと共に、鼻腔をくすぐるBBQソースの香りを楽しんだものでした。しかし、最近では一部のアメリカ人の間では独立記念日を祝う気持ちが薄れつつあるようです。全米小売業協会(NRF)によれば、独立記念日を祝うとの回答はアメリカ人のうち86%と、2009年以降で最低でした。オバマ政権時の2013年に90%でピークを迎えてから2014~17年にかけ88%での横ばいを経て、2年連続で低下していたのです。

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(作成;My Big Apple NY)

BBQやフランクフルトなど野外での食事“クックアウト”の予算も、1世帯当たり73.33ドルと前年比で2.7%下落していました。アメリカ人の間で、伝統を重んじる気持ちが薄れてきた兆しなのでしょうか?

そういえば、スポーツ衣料大手ナイキは、独立記念日の最中にデザインされた“ベッツィ・ロス・フラッグ”をあしらった特別モデル“エアマックス1 USA”の販売を中止しました。NFL国家斉唱問題の火付け役となったキャパニック元選手の猛反対を受け入れたかたちです。確かに、多様性を認める寛容さは重要でしょう。

でも、伝統や歴史を否定する権利が多様性を重んじる方々にあるかと言えば、疑問が残ります。セレブリティのキム・カーダシアンは、SNSなどを通じた熾烈なバッシングを受け、自身の下着ブランドに“KIMONO”のブランド名をつけることを断念しましたから、アメリカ人の良心は失われていないのでしょうが…。

(カバー写真:Katherine Moberg/Flickr)


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2019年7月3日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。

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