フジテレビのソウル支局“襲撃”も、日本で報じられず

韓国内で日本大使館など日本関連施設へのデモが連日展開される中で、フジテレビのソウル支局が25日夕方、親北朝鮮系の団体に所属する大学生らに押し入られる騒ぎがあったという。

YouTubeより

26日付の朝鮮日報日本語版によると、不法進入した大学生3人は、支局の閉鎖を要求したり、フジテレビのロゴと旭日旗が描かれた紙を破ったりする挙動に出た上、Facebookライブで中継もしたという。3人は警備員ともみ合った末に退去させられ、けが人や支局の詳細な被害は伝えられていない。大学生らは親北朝鮮系の学生団体に所属している。

この騒ぎが日本国内で伝わると、YouTubeでも学生の動画がアップロードされた。

この事態に、政治評論家で、インターネット放送局「文化人放送局」を主催する加藤清隆氏はツイッターで「フジテレビを応援します」とコメント。


一般のネット民からもアンチ韓国の保守層を中心に

もうテロといっても良いのでは?

「愛国無罪」でお咎めなしになるんだろうな。

などといった反響があった。

一方で、ネット民からは

このような事案が発生しても、韓国に配慮する事が第一なNHK・ニュースウオッチ9なので報道せず。

なんかこの情報テレビとかで流れてる?

といったように、日本のメディアでこの騒ぎが報道されないことへの指摘も散見された。

実際、グーグルニュースで表示された関連報道は、先述の朝鮮日報の記事とレコードチャイナの2本のみ。

(朝鮮日報)フジテレビソウル支局に押し掛けたのは金正恩称賛団体

(レコードチャイナ)韓国大学生らが今度はフジテレビソウル支局に押し入りデモ、ロゴと旭日旗をビリビリに=韓国ネット「もっと冷静に」

騒動から3日が経った28日朝の時点でも、日本のメディアで取り上げたところはないとみられる。負傷者や設備の損壊といった実害がなかったことや、親北系の過激な行動を報道することによる逆効果を懸念して、各社とも報道していない可能性がある。

もちろん、日韓関係を悪化させたい北朝鮮の「宣伝戦」の策略にはまってしまう側面も考慮しなければならないが、外国メディアが事実を報じてしまった以上、ネット時代にそうした「情報の障壁」を設けたところで拡散を防ぐ難しさを、今回の顛末は改めて示した。

折しも、外務省はこの騒動があった翌26日に「韓国:ソウル及び釜山における日本関連デモ・集会に関する注意喚起」を発表。当該ページをシェアした河野外相のツイッターは5000近くRTされるなど(28日朝時点)、反響を呼んでいる。