日韓関係:問題なければちゃんとしますよ

2019年08月16日 06:00

韓国向けの輸出管理の厳格化については、8月2日のブログ「ホワイト国除外:信頼を失うのは一瞬、取り戻すのは一生」で私は、「特別優遇じゃなくて普通の国になっただけなんだから」と言いましたが、相変わらず韓国の人たちはカッカしているようです。

7月4日から半導体材料3品目について、これまでの包括申請を個別審査に変更し、その上で審査通過後に輸出すると輸出管理を厳格化しました。半導体3品目のうち1品目について審査をパスして輸出許可される予定と先週8月8日に報道されました。ですから、韓国の皆さん、どうぞ安心してください。

8月2日のブログでもお伝えした通り、「輸出をしない」と言ってるわけではありません。しかるべき審査をして、審査基準をクリアすれば輸出許可をするわけですから、韓国がWTOに訴えても、日本は「審査して審査基準をクリアしたものに関しては輸出してますよ」と説明できる日本政府の取り組みはいいと思います。

一方で「日本に勝つ」「盗人猛々しい」と全く的外れなことを言っている韓国の文在寅大統領は、日本への対抗措置としてGSOMIAの破棄を考えているようです。「GSOMIA」というのは、「General Security of Military Information Agreement」の略で、日本語で言う「軍事情報包括保護協定」になります。そしてその中身は、協定締結国間において軍事情報(秘密情報活動で得られた情報も含む)の共有。他にも、軍事技術・戦術データ・暗号情報・共同作戦情報などを共有し、お互いの情報を第三国へ漏洩させない、情報の保管ルールなどを定めています。

日韓は2016年11月に締結、その後1年毎に2回更新しています。今回韓国は、これの破棄を検討しているそうですが、そもそも韓国と締結しようとした当初2012年6月、締結予定の1時間前に韓国から延期を申し入れられ、そこから4年の年月を経て正式に締結されるなど、色々と面倒だったことを思い出します。

日本は2007年のアメリカを皮切りに、NATO(2010年)、フランス(2011年)、オーストラリア(2012年)、イギリス(2013年)、イタリア(2016年)、韓国(2016年)とGSOMIAを締結してきました。そしてドイツとは今年、締結に向けた大筋合意に至っています。

韓国はアメリカともGSOMIAを結んでいましたので、アメリカとしては、朝鮮半島に北朝鮮があり、日韓がGSOMIAを結ぶことによって日米韓のトライアングルで情報共有が迅速にできるメリットがあり、日韓もGSOMIAを締結していてました。当初、2012年に日韓締結予定だったのですが、韓国の腰がなかなか上がらなかった。それなぜかというと、「日本との軍事協定なんてもっての他」という国民感情に流され、政治判断されたからです。

はっきり言ってGSOMIAを韓国が破棄したところで大きな影響はありませんが、利するのは中国や北朝鮮です。やはり日韓相互で相手が持っていない情報を共有ができなくなるということと、日米韓のトライアングルでの情報共有がスムーズにできなくなることが大きなポイントです。

日韓軍事協定の有効期限は1年で、期限の90日前までにどちらか一方が終了の意志を伝えない限り自動更新されますので、90日前の8月24日までに韓国が破棄するかどうか注目です。

北朝鮮は先週8月6日にも日本海に向けて短距離弾道ミサイルをまた発射しています。そして北朝鮮は日韓GSOMIAについて北朝鮮の対南宣伝サイト「わが民族同士」で韓国に韓国の朴槿恵前政権と安倍晋三政権による「犯罪的共謀と結託の産物で、日本に軍国主義復活と朝鮮半島再侵略の足場を提供する売国協定、戦争協定である」。朴前政権による「売国行為は絶対に許されない」と発信しています。

まぁ、後先考えない国だか、どうなるのでしょうか。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2019年8月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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