知り合いの方に誘ってもらい、白金高輪にある「予約困難な」焼き肉店に出かけてきました。
18時と20時の完全入替え制。20時からの予約だったのですが、10分前からお店の外で待つことになります。最寄り駅からは結構な距離で、周りにはお店もほとんどありません。しかし、予約は来年前半までギッシリ入っているようです。
炭火で食べる焼肉は、仕入れているお肉が高級ステーキ店レベル。最後はシャトーブリアンまで豪快に焼いて、焼肉で食べるのが勿体ないクオリティでした。価格も高級ステーキ店並み。リーズナブルとは言え、焼肉店としては驚く金額になりました。
予約困難なお店に共通するのは、まず席数が少ないことです。こちらのお店も20席足らずしかなく、1日に2回転としても予約できるのは8組だけです。日本中から予約が殺到するのに、席数が極端に少ないので、予約が取れなくなってしまうのです。
また予約困難なお店ということになると、来店した常連が次の予約をして帰ることになります。そして、一旦予約が途切れると予約が取れなくなってしまうので、キャンセルはしません。もし、どうしても行けない場合は、知り合いに代わりに行ってもらい、次の予約を取ってきてもらう。
こうなってくると、既存客のローテーションで予約が埋まり、新たに予約するのが困難になります。その結果、予約困難店として更に希少性の高いお店になっていくのです。
確かに予約困難なお店には、一般のお店にはない魅力があります。しかし、問題は当たり前ではありますが、好きな時にフラっと訪問することができないことです。
フレンチやお寿司であれば、特別な日の特別なディナーとして予約をして、その日を待つという楽しみがあります。しかし、居酒屋や焼き鳥店のような、当日の気分で行きたくなるような業態まで半年前から予約するとなると、かなりの覚悟が必要です。
また、最近はこの手のお店にお誘い頂く機会も増えましたが、予約困難店の中にも「過剰評価のお店」や「店主が勘違いしているお店」が紛れ込んでいます。
予約困難というだけで有難がって、威張っている店主に媚を売っている人を時々見かけます。どっちがお客様なのかわからない対応を見ていると、何だかなあという気分になってしまいます。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年10月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください