消費増税から1ヶ月…みなさんシビアですね

2019年11月14日 16:00

10月1日の消費税引き上げから1ヶ月ちょっと。10月の消費や経済について様々な調査データが出てきました。
結論から言えば、消費者は増税されたものと軽減税率のものをかなりシビアに選別して買っていることがわかりました。

日経POS情報によれば、軽減税率の対象になった食料品については、前年同月比(10月)、すなわち昨年の10月と先月の10月では3.1%増ということですから消費は下がっていません。前年同月比(9月)では1.5%増でしたので、駆け込み需要がど-んと来たというわけでもなさそうです。

これに対して増税になった化粧品やシャンプー、ティッシュなどの日用品は前年同月比(9月)は28.3%増と3割近く駆け込み需要があったようですが、増税後の10月を前年同月比でみると12.4%減でしたので明らかに消費が落ちてますね。

この駆け込み需要がくっきりと見て取れるのは「みりん」です。実は、「本みりん」はアルコール度数が高いことからお酒に分類され、軽減税率の対象外となっています。前年同月比(9月)は54%増でしたけが、前年同月比(10月)は20%減になっていました。一方で、「みりん風調味料」は軽減税率の対象になっていることからほとんど変動がありません。

今回消費税が8%から10%へと2%引き上げられましたが、これらを見る限り消費者は増税になるものと軽減税率対象品をよくよくシビアに見極めて消費していると言えます。

今や家計消費は日本のGDPすなわち経済全体の半分以上を占めているんでこれ重要なんですね。

家計最終消費支出 294兆1,110億円 / 実質GDP 540兆2,330億円   約54%
※2019年4-6月期【2次速報】より

ただ、今回の増税は前回5%から8%への増税時よりもキャッシュレス決済のポイント還元策などもあってか、落ち込みは少なそうです。

例えばさっき増税対象の日用品は12.4%減と言いましたけれども、これ2014年の増税直後の月は22.0%減となっており、振れ幅は小さくなっています。

日用品
2014年(5%→8%増税時)
前年同月比(増税前)で33.4%増
前年同月比(増税後)で22.0%減

2019年
前年同月比(9月)で1.5%増
前年同月比(10月)で12.4%減

他にも電気製品なども同じく、駆け込み消費がありましたけれども、日用品と同じように前回よりは振れ幅が小さいようです。

とはいえ、気になる調査もあります。内閣府が行なっている景気ウォッチャー調査ですが、この10月の数字が36.7で、2011年5月(36.0)以来の低水準になっています。2011年の5月といえば東日本大震災の直後ですから、あの時の水準というのはかなり悪いわけです。

先月から今月にかけては台風などが相次ぎましたし、また去年から今年にかけては米中貿易戦争などで世界経済全体が減速をしているというのも確かにあります。そう考えると今後の日本経済、消費税の影響がどんとは来ないかもしれない。さらには台風が今月以降は大丈夫と考えても、やはり世界経済に左右されるということになるのでしょうか。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2019年11月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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