「日本は貧乏になった」ワイドショーが冷静に認識しはじめた

2019年12月18日 06:00

おととい、妹から「お兄ちゃんがいつも言っている内容を『羽鳥慎一モーニングショー』でやっているよ」との連絡が入った。

「日本は世界から取り残され、どんどん貧乏になっている」

「日本の格差拡大は、他国のように富者への富の集中ではなく、中流階級の低所得層への没落だ」

「このままいくと日本は全員が平等で貧乏な国になる」

冷静な現状認識がワイドショーで取り上げられるようになったのは大きな進歩だ。正しい診断無くして処方箋は書けない。

写真AC:編集部

日本は40年間で世界ダントツのビリ成長。そして世界最悪の財政状況。非効率な政府が出しゃばりすぎたせいだ。社会主義国と言っていいほどの大きな政府だからだ。小さな政府(=財政緊縮)で規制を緩和して民間に任せるべきだ。そもそもいつまでも借金を増やせると思うところからして間違い。成長のための投資に回せる資金は一定だ。

政府が税金を集めて使う(=財政出動)か、政府は引っ込み(=緊縮財政)減った税金を民間が投資をするかの2者選択だ。前者を取ったからこそ、日本経済の現状(ダントツのビリ成長&世界最悪の財政状況)が起きた。

日本に富者はいない。競争の欠如

論説委員・井伊重之 強欲経営者は改心したのか(産経新聞)

先日は米国大リーグプレーヤーと日本のプロ野球の年収の大きな差について述べたが経営者の場合も同じ。米コンサルティング会社、ウイリス・タワーズワトソンの日米欧CEO報酬比較によると、以下のようだ。

売上高が1兆円以上の大手企業のCEO報酬は、米国の中央値が14.8億円なのに対し、ドイツは7.4億円、英国では6.1億円だった。ちなみに日本は各国よりもずっと少なく1.6億円である。

もっとも、欧米企業の経営者はまさに実力主義でトップによって純利益が雲泥の差としてあらわれるが、日本は年功序列の結果のトップ就任が多く経営のプロが少ない。誰でも同じ結果という会社も多いだろうからしょうがないかも?

日本には経営の世界でも競争がない。

藤巻 健史   経済評論家、前参議院議員

元モルガン銀行東京支店長。ジョージ・ソロス氏アドバイザーを歴任。一橋大学卒、ケロッグ経営大学院修了 MBA取得。学校法人東洋学園大学理事。仮想通貨税制を変える会会長。2013年〜19年、参議院議員を務めた。オフィシャルウェブサイトTwitter「@fujimaki_takesi」

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藤巻 健史
経済評論家、前参議院議員

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