京都国際映画祭2019、にぎやかに。


京都国際映画祭2019。第6回の開催。
今年も西本願寺南能楽堂でオープンしました。
祗園甲部の芸妓さんたちによる「ありゃありゃありゃありゃ」の手打ちで始まりました。
「七福神」「花づくし」の2曲。
4日間で会場に約20万人がご来場。


三船敏郎賞は中井貴一さん。
牧野省三賞は故・津川雅彦さん。
津川さんの生前に授与を打診した際には、牧野さんの孫で身内だからと固辞された。
今回は牧野省三没後90年、津川さんも一周忌。そこで津川さんの長女の真由子さんが受賞することにしたそうです。

「京都国際映画祭2019 西本願寺 南能楽堂にてオープニングセレモニーを開催!!」
https://kiff.kyoto.jp/news/detail/45


実行委員長としてごあいさついたしました。
映画祭のようで映画祭でない。
アート展のようでアート展でない。
それは何かとたずねたら 京都国際映画祭。
千年の文化が息づきながら、映画・ゲーム・アニメ、ポップカルチャーを創り続ける街。
観光人気ランキングで世界トップを競い続け、ノーベル賞学者を生み続け、文化庁が置かれる都市。
京都を愛するみんながつながって、映画もアートもその他もぜんぶ、「ぜんぶ」を楽しみ、創り、発信します。


今年のポスター。お風呂屋さんの壁に描かれた時代劇。
あの少年は、半世紀前の、昭和のぼくです。
大文字山のふもとの銭湯に毎日通っていました。
おとうちゃん、映画っておもしろいんか?「ものによるなぁ」
これもアート?「いろいろあるねん」


平成が過ぎて、令和の時代の子も、
目を輝かせてくれるよう、「いろいろあるねん」素敵なものをみなさんと共有できればと存じます。
ラグビーで世界中のみなさんが日本を訪れたはります。
期間中、京都で盛大におもてなししましょう。どうぞよろしゅうに お願い申し上げます。
(今年のアンバサダーは浅田美代子さん。)


映画は「牧野省三没後90年企画」。牧野総指揮、阪妻主演、伝説の無声映画「雄呂血」を、81歳の井上陽一さんの活弁で上映しました。
そして、釜ヶ崎の現実を映し、修正指示を拒否、助成金を返還した問題作『解放区』も。
表現の不自由を巡り議論がある中、上映の是非も議論となりましたが、断固上映!

「修正指示を拒否し助成金を返還 釜ヶ崎の現実を映す『解放区』監督の信念」
https://www.cinematoday.jp/news/N0111834?fbclid=IwAR2XH2KVsEF9BEqU8jMU7gVAM5ZADvcMyi0ZALgG68J_9ajxIgsER39vyw4


アートは元・淳風小学校、岡崎公園はじめあちこちで開催。
アーティストのみなさん、まいど、おおきに。


芸人さんの作品も多数。
芸人のみなさん、まいど、おおきに。
(たくろう赤木さんのと、もう中学生さんのと。)


ひょっこりはんとのWSも開催しました。

「元淳風小学校ホワイエにて「ひょっこりはんと一緒に京都で『ひょっこりほん』をつくろう」開催!」
https://kiff.kyoto.jp/news/detail/75


アートの目玉は「プロレスdeアート」。
大日本プロレス、アクトレスガールズなどの6試合を行うとともに、虐待・いじめ撲滅や自然環境破壊を訴える選手の方々とのトークも。精神性や死生感も含めコンセプトを表現したい、というおかけんたさんらしいプロデュース。


なんでプロレスやねん。
思うかしれませんれど、戦後間もなくは吉本興業が力道山のプロレス興行を手がけてまして、関西の年配のファンはよう覚えたはりますねん。
(真ん中のブッチャーのパンツはいらんけど右のマスカラスの衣装は欲しい)


昨年からパワーアップした「ワークショップコレクション」を開催しました@イオンモール五条。
こまどりアニメづくり、お絵かきロボットづくり、デジタルえほんなど、CANVAS鉄板ワークショップ。
キャパオーバーのお越しをたまわり、感謝+恐縮です。


もりやすバンバンビガロさんの「誰でも簡単トランプマジック」は、大阪でもやってもろたやーつ。
おおきに。
「大阪でワークショップコレクションやで!」
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2019/09/blog-post.html


天竺鼠のワークショップ!
ナスビくんと一緒にぬりえ体験。
なんというぜいたくな体験!
「芸能人会うのはじめてや~」
言うて写真撮ってんとワークショップやりや~

「作って、楽しく学べるワークショップで天竺鼠が先生に!
「CANVASワークショップコレクションin京都国際映画祭」開催」
https://kiff.kyoto.jp/news/detail/118


かまいたちのワークショップ!
おきがえコレクションをつくろう!
なんというぜいたくな体験!
一生、自慢できるでキミ。
大変な人気に、よしもとスタッフが
「かまいたち人気出るなぁ」
いやいや、もう出てますて。


クロージングのごあいさつ。
「映画もアートもその他もぜんぶ。京都の街、東西南北ぜんぶ使てみんなでつくる世界的にもユニークな映画祭。6回目の開催。1年生が6年生になりました。」

「映画関係者のみなさま、アート関係者のみなさま、その他の出展者のみなさま、おおきにありがとうございます。京都市・京都府・文化庁はじめ行政のみなさま、京都新聞・KBS京都はじめメディアのみなさま、おおきにありがとうございます。」


「西本願寺、岡崎公園、淳風小学校、イオンモール、大江能楽堂、京都タワーはじめ場所を使わせてくださったみなさま、おおきにありがとうございます。」


「映画祭に起こしいただいた、おとうさんおかあさんおじいさんおばあさん学生さん子どもたち、みなさんどうもおおきにありがとうございます。
また来年、よろしゅうに。」


(期間中、吉本興業が協力企業となって開学する大学「iU」、You & Iで「キミたちがいてボクがいる」:元祖チャーリー浜師匠を、みなさんにやってもらいました。その映像は順次、公開します。)

参考:前回までのぼくのブログ
■京都国際映画祭2018
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2018/12/2018_24.html

■京都国際映画祭2017 前編
<dhttp://ichiyanakamura.blogspot.com/2018/04/2017.html

■京都国際映画祭2017 後編
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2018/04/2017_23.html

■京都国際映画祭2016
http://ichiyanakamura.blogspot.com/2017/09/2016.html


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2019年12月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。