今週のつぶやき:ボロボロ出てくる政治家の問題

2020年01月18日 14:00

小泉進次郎環境大臣の育休取得はある意味、新しい定義を作るような気がします。休暇と言いながらも公務最優先、万全な危機管理、国会審議や閣僚会議には出席すると言明しているのでいつ休むのかな、と思わせ、一般的に理解される業務からの解放である「育休」とは程遠いスタイルを提示しています。大臣は若い人、特に男性が育休を取りやすい環境になれば、というわけでしょうが、果たしてどう解釈すべきか?育休中でも仕事から離れられないという前例になりそうです。育休環境をより複雑化したような気がしませんか、育休環境大臣!

では今週のつぶやきです。

悪くない中国経済

中国が19年第4四半期の経済成長率を発表しました。当該四半期が6.0%成長、19年通年で6.1%成長であります。これに対して日経の記事がネガティブトーンです。「中国、19年6.1%成長に減速 29年ぶり低水準 貿易戦争が打撃」で悪いイメージを前面に出し、記事の内容も19年の通年の数字を18年と比較し、下がっている点を強調しています。これは間違った認識を植え付けます。海外での分析はむしろポジティブなトーンです。

見るポイントは通年でみるのか、第4四半期を見るのかであり、統計のマジックがそこにあるのです。日経はうそを書いているわけではありませんが、中国は貿易戦争で過去2年ほど通常より成長率が下がっているトレンドをネガととらえる結論ありきの記事に見えます。しかし、12月に第一弾の実質合意し、先日署名まで行われたことでマインド変化を見るには第3と第4四半期の動き、特に12月単月の動きに意味があります。

そこから見えるものはいったん底打ち。個人消費が引き続き主導し、投資がサイクル的に回復基調を辿るように見えるため、2020年は四半期ベースでは一時的な回復も見込まれると考えています。それでも大きなトレンドは下向きで、金融が厳しく、倒産も増えています。ところが倒産については政府が放置しているように見え、ゾンビを残さない政策かもしれません。個人的には春に向けていったん、一息つくとみています。

ボロボロ出てくる政治家の問題

河井案里議員が選挙活動した際の運動員への過剰な支払いで河井克行、案里両氏への家宅捜査が行われました。「議員は辞めない」というのは捜査中であることから辞める=疑惑を認めるという認知がされる可能性があり、そういわざるを得ないのだろうと思います。一方、世論はこういう問題に異様なほど執拗であります。厳しい包囲網にご夫妻が耐えられるとは思えません。

家宅捜索を受け記者会見した河井夫妻(NHKニュースより編集部引用)

一方、IR疑惑については一体何人の議員が関与していたのか、そして「2000万円ぐらい貰った人」とは誰なのか、こちらも底なし沼でありますが、どう見ても贈賄側は戦略というより餅撒きのような行動をとったと思われます。特に秋元議員はIRについて権限がほとんどないとされる中、実行者の戦略的程度もかなり低いし、貰う方も脇が甘々だったようであります。

こうなると国会が間もなく始まりますが、どのぐらい空転するのか、考えるのもおぞましくなります。菅原一秀経済産業大臣(当時)も自身の公職選挙法違反疑惑で辞めています。安倍首相はいろいろな人に閣僚を経験させるという将来の自民党を考えた布陣を考えているわけですが、政治家の質が落ちたのか、安倍政権の傘の下の自分も妙に力が備わったと勘違いをしているのか、はたまた政治家を一種の金儲けの職業と考えているのか、とにかく情けない限りであります。これでは精神論から叩き直さねばならない気がします。

世界最高の国ランク

世界最高の国ランクはあまり知られたランキングではない気がしますが、日本は3位だそうです。ペンシルバニア大学ウォートン校の調査によるもので今年の1位はスイスで4年連続、2位が昨年からランクを一つ上げたカナダとのことです。

何が基準かといえば「文化的影響力や生活の質、市民の権利、ビジネスの開放度など9項目」(日経)とあります。ビジネス開放度で日本が高いランクとは思えないので、ややひいき目のような気はします。斟酌するに「世界最高」とはバランスの取れた国ということではないかと思います。物価高のスイスもそこまで住みやすいかという点も先入観が大きく左右すると思いますが、上位10カ国は日本以外全部白人の国であります。

ではカナダはそんなに住みやすいか、といわれるとYESと断言します。多くの日本人学生やワーホリできた方々も残りたいといいます。それは様々な人種がバランスよくそしてお互いをリスペクトできる点にあることでしょう。今年のトレンドは「ハーモニー」になりそうな気配ですのでカナダの評価は更に高まる可能性はあります。ヘンリー王子とメーガン妃もカナダを選んでいますが、ウォールストリートジャーナルが一言「カナダは安全で、一見すると退屈な場所だ。そして退屈こそが彼らの望んでいるものだ」と。私も退屈な場所で人生を過ごしているということでございます。はい。

後記

「厚底」のランニングシューズが禁止されるかもしれないという報道が駆け巡っています。ナイキで販売するこの靴、確かに陸上界を席巻し、好タイムが続出、男子マラソンではナイキの厚底ではありませんでしたが、非公式フルマラソン記録で2時間切りも出ています。シューズの中の機能に反発力を促進すると考えられる素材が使われているわけで水着のレーザーレーサーと同様の判断が考えられます。さて世界陸連は認めるでしょうか。オリンピックも来年の箱根駅伝も好記録ラッシュにはならないかもしれません。

では今日はこのぐらいで。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2020年1月18日の記事より転載させていただきました。

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