日本売りの予兆?国会も桜問題ばかりでは日本経済「桜散る」

2020年02月22日 06:00

この数日、欧米時間に急速に円安が進んでいる。しかも米国10年金利が下落して日米長期金利差が縮小しているにも関わらず、だ。「円は避難通貨」という誤解で「円高に振れていた分」が剥落しているせいかもしれない。

写真AC

だとすると、かなりまだ円安が進行する可能性もある。為替だけでなく、本邦企業のドルファンディングが なんとなく怪しくなってきていることも考えると、日本の財政を危険視してきた欧米勢の日本売りが始まる予兆だと考えられなくもない。

このような事態が連日進むと、世界の投資家、ディーラーは日銀の円防衛のための利上げの可能性を考えるだろう。そして日銀には、利上げの手段がないことに気がつく。

MMTの提唱者ケルトン教授自身が「日本はMMTを実施中」と喧伝しているから、主流派経済学者やマーケットの人間は日本の巨大財政赤字が、この先どうなるか、非常に注視している。

もしこれが日本売りの予兆だとすると、ギャロップのように進んでいた円安が加速し、疾走状態の円安ともなれば一発でハイパーインフレだ。

為替がファンダメンタルで動いているときには、為替介入は効かない。無限なる円を売る「円売り介入」と違い、限られたドルを売る「ドル売り介入」は資源が限定的だから、マーケットに見透かされ、一層効かない。効かないことがわかるとさらなる円入りを招くリスクもあるから政府日銀は介入しづらい。危機の先送り(=異次元緩和)の限界が近づいてきた感もある。国会も桜問題ばかり、やっていると、日本経済「桜散る」になってしまう可能性がある。

Fasten the seat belt pleaseだ。それもベルトは“強く”締めておいた方がよい。

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藤巻 健史
経済評論家、前参議院議員

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