KYOTO SMART CITY EXPOにて、ポップ・テック特区CiPのスマートシティについてプレゼンしてまいりました。
東京・港区・竹芝、ベイエリアに、デジタルとコンテンツの集積拠点を作るコンテンツ・イノベーション・プログラム構想。
プレゼン内容を共有しておきます。
https://expo.smartcity.kyoto/
2020年オリンピック直前に街開きするクールジャパン拠点CiP。
コンテンツ、IT、IoT、AIの先端を集め、デジタルのテストベッドを作ります。
この区域は国家戦略特区の認定を受けており、これまでできなかったような規制緩和を導入します。21世紀の出島を作りたい。
街開き前、既にいくつもプロジェクトが動いています。
アーカイブ特区を作ろう。
その土台として、アーティストにIDをつけてコンテンツやライブなどをひもつける「アーティストコモンズ」活動を進めています。
音楽業界が中心となり、経産省と連携。
先日、社団法人としてスピンアウトしました。
オタク研究の頂上「世界オタク研究所」を作りました。
仏ジャパンエキスポや米アニメエキスポなど日本ポップのイベントに参加する世界のオタクは2000万人。
主催者はハーバード、スタンフォード、オックスフォード、北京大学など各国の一流大学の連中。
その総本山を作ることにしたんです。
「超人スポーツ」。
先端技術を身にまとって、誰もが超人になれるスポーツを作る。
競技場も作る。
誰もがテクノロジーで超人になる。
AR空間でかめはめ波を出し合って戦うHADO。
VRのTOKYO空間を車いすで走るCYBER WHEEL。
50種の競技を開発中。
2020年には世界大会を開きたい。
竹芝CiPはテクノロジー全てを実装します。
ロボットやテレイグで仕事。
巨大8Kで試合観戦。
東京湾にドローンタクシー。
ワイヤレス給電。
AI駆使の学校。
それらデータを活用する情報銀行。
実験ではなく実装。
東京都、東大、慶應、Softbank 、アイシン精機、東急不動産、理研。
世界にない街を立ち上げたい。
CiPが入居するビルにはソフトバンク本社も入居してテクノロジー実験場にする。
掃除や警備、コンビニやレストランも無人・ロボット・スマート化するそうです。
先日、竹芝で開いたまつりでも、ビールやたこ焼きをお出しするロボット、売り子ロボット、警備ロボットなどがたくさん活躍しました。
街にはパーソナルな乗り物を走らせよう。
東大川原教授とメルカリが開発する電動の乗り物poimo。
上の部分は空気でふくらませる。
ドラゴンボールのポイポイカプセル。
自分で設計して持ち運んで、ふくらませて乗る。
無線給電システムも敷き詰め、走ってたら充電される街。
規制を乗り越えて実装したい。
電子看板、デジタルサイネージ。
屋外表示規制などを緩めてもらい、大画面のディスプレイを街にしきつめる。
4K8Kの巨大パブリックビューイングも整備する。
デジタルサイネージコンソーシアム、4K8Kの映像配信高度化機構、どちらもぼくが代表を務めるので、そのパワーを集結します。
放送の電波で通信サービスを行うという、通信・放送融合ができる電波特区構想も動いています。
ロボット向けに電波を発射する世界初のIoT放送局ができないか、と。総務省と相談中です。
(※:その後これは実験局の免許をもらいました。)
それら地域から上がってくるデータを活用する仕組み、いわゆる情報銀行も実装したい。
ソフトバンク、東大、理研、東京都、総務省などと相談中。
どのテクノロジーもそれぞれ各地で実験などが行われていますが、まるごと集積した街はありません。
わたくしども、まるごとやろうと考えております。
教育・人材育成の拠点も作ります。
KMDが入居し、連携するシンガポールNUS、ロンドンのRCA、NYのPrattなどと提携。
ぼくの古巣、スタンフォード大学も誘致する。
もちろん春に開学するiUもサテライトとしてここを活用します。
子どもの教育も進めます。
デジタル創造・表現活動の草分けCANVASに陣取ってもらい、プログラミングWSやアニメ・ゲーム・ロボット創作WSなどを開催します。
大学、高校、中学など子どもから大人まで、学校の壁を取っ払った学習をデザインします。
東京は海を持つ首都。
米英仏独伊加、他のG7は首都に海はない。
中露にもない。
海洋国家ニッポンは海路を活かすため京都から江戸に首都を移した。
水が産業と文化の中心だった。
今、東京は海を活かしていない。
それを再開発しましょう。
スマートシティのモデルとなる海辺の都市はいくつかある。
米東海岸、MITやハーバードのあるボストン、スタンフォードのある西海岸サンフランシスコ。シンガポール。バルセロナ。
これらと連携していきたい。
バルセロナのあるカタルーニャ州とMOUを結ぶ運びです。
(※:既にカタルーニャ州文化大臣と協定を締結しました。)
羽田空港脇にイベントや研究開発を行う地域が開発され、竹芝と同時期、2020年の7月にオープン。
竹芝と直結して共同イベントを開いたり、ドローンで行き来できるようにしたりする計画。
秋葉原や池袋といったポップ街もある。
渋谷や品川でも大規模な再開発がある。
全部つながりたい。
CiPは初音ミクにしたい。
初音ミクの成り立ちは、ボーカロイドという技術と、かわいいアニメキャラの表現とが合体し、それをみんながニコ動というソーシャル空間に参加してみんなで育てた、みんな力。
このテックとポップとみんなの3つの力を集積した結晶が初音ミク。
そんな街。
竹芝でイベントを開催します。
2018年の夏、第一弾としてYouGoExというイベントを開いた。
音楽オタクeスポーツ超スポキッズビジネステクノロジーを集結。
吉本芸人にもたくさんお越しいただきネット配信も行ってもらいました。
闇営業じゃなくオモテの営業で来てもらったことを申し添えます。
2020年夏の街開きにポップとテックの集結したイベントを本格開催し、毎年実施したい。
ゆくゆくは米オースティンのSXSWやリンツのアルスエレクトロニカを超えたい。
名称を改め「ちょっと先のおもしろい未来」英語では「Change Tomorrow」とします。
略称「チョモロー」。
よろしく!
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2020年2月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。