国会こそテレワークとテレビ会議を

千正 康裕

Photo by golchiki

とうとう、国会議員の秘書の方が新型コロナウイルスに感染したとの報道が出ました。

鳩山二郎衆院議員の男性秘書が新型コロナ感染で軽症(産経新聞)

幸い、軽症のようですが、国会は三密の見本のような場所になってしまっています。

多少、席を空けて座るということは始めたようです。

国会“三密”回避で再開 離席も可能に(FNNプライムオンライン)

でも、これだけでは全く対策は足りません。

各省庁でも感染者が次々に出ています。
内閣府、厚労省、経産省、外務省、金融庁…どんどん広がっています。

各省庁では、国家機能が崩壊しないように、職員にテレワークを義務づけ始めました。

省によって、目標が異なるようですが、5割の職員がテレワークを、省によっては7割の職員をテレワークにと、強い指示を出しているそうです。

局内の打合せも全てテレビ会議にしている省もあると聞きます。

しかし、省庁がテレワークやテレビ会議を進めている中で、国会議員へのレクだけは、相変わらず議員会館に行って対面でレクをやっているそうです。

テレワーク中に、急に呼ばれたので、慌てて自宅から議員会館にタクシーで向かったという話も聞きます。

これは、もう官僚の働き方とか負担の問題ではありません。

各省庁に感染者が出ている中で、平時のように
「官僚が議員会館に行ってレクをする」
というのは本当に危険です。

すぐに、テレビ会議に切り替えてほしいです。
そんなに難しいことではありません。誰もテレビ会議なんかやったことない省庁でも普通にやり始めています。すぐに慣れます。
どうしてもテレビ会議のやり方が分からなければ、せめて電話に

このままだと、国会議員に感染者が出るのは時間の問題でしょう。

そうなれば、濃厚接触者だらけになり、国会の審議もできなくなってしまうかもしれません。

皆さんの命と健康と、大切な国会の機能を守るために、どうかよろしくお願いいたします。


編集部より:この記事は元厚生労働省、千正康裕氏(株式会社千正組代表取締役)のnote 2020年4月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。