新型コロナ:医療崩壊してもしなくても致死率は変わらない --- サトウ・ジュン

2020年04月23日 06:02

私たちはいま、医療機関の収容能力を維持して死亡率を低く抑えるために、感染曲線を平たん化させるよう言われています。

この命題が正しいかどうか、簡単に確認してみましょう。

世界各地で医療従事者が奮戦中(U.S. Pacific Fleet/flickr:編集部)

ワールドメーターの新型コロナ最新情報から、まず私の住むオーストラリアよりも感染者数が多い国を選び出しました。

そして、人口100万人あたりの感染者数は医療提供体制の逼迫に関連する指標なので、その数字が500人を超える国を選び出しました。

次に致死率(CFR)を計算しました。これは非常に単純で、ある病気の死亡者数を感染者数で割ったものです。

また最後に、おそらくこれが最も重要なのですが、BCG接種率とBCG株の情報を集めました。すでにわかっているとおり、BCGアトラスは不十分なだけでなく不正確で、特に古い年代に関する情報が不正確なのですが、この分析では概略を調べてみましょう。一部はいまだ不正確である点をご容赦ください。ひとつの国に2~3時間もかけることができないのです。

下の表は、致死率の高い順に並べたものです。

この表を見ても、致死率に関して医療の質やキャパシティが本当に重要だと思いますか?

医療の質やキャパシティがある程度重要であることには同意しますが、BCGの接種率と株の方がはるかに重要です。

新型コロナの患者を治す方法はまだわかっていないので、医療体制にいまできることは、患者を数日でも長く生かし続け、自力で回復するのを待つことでしょう。

前に学んだように、BCGワクチンは私たちの免疫系を訓練して強化すると言われており、結果として、ワクチン接種を受けた人は高い確率で自力で回復することができます。免疫学者たちは、サイトカインストームが新型コロナによる死亡の主な原因であり、BCGワクチン、なかでも東京株には、サイトカインストームを防ぐ私たちの機能を強化する効果があることを教えてくれています。

ここで、イタリアとベルギーの1日あたりの致死率*に関する分析を追加しておきましょう。

* 最初に症状が表れてから死亡するまでの日数(中央値)は14日とされているため、新規死亡者数を21日前から7日前までの平均の新規感染者数で割ることで、1日あたりの致死率を計算しています。また、死亡者数が10人を超えた日から表示しています。

青の棒グラフは新規死亡者数、赤の折れ線グラフは1日あたりの致死率を計算したものです。

<イタリア>

<ベルギー>

死亡者数が多くなくても当初から致死率は高かったことがわかります。そして致死率は徐々に下がっていきますが、これはおそらく検査数が増えたためでしょう。多くの要因がありますが、ここで私が強調したいのは、BCG接種率の高い国と比較した場合、イタリアもベルギーも当初から致死率は非常に高かったということです。

医療の質やキャパシティはあまり重要ではありません。BCGの方がはるかに重要です。医療体制が崩壊するかどうかは大した問題ではないのです。死亡率は最初からBCGの接種率と株で決まるのであって、医療の質やキャパシティで決まるのではありません。

集中治療室(ICU)や人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)を増やすことに多くの予算が費やされていますが、それらは死亡者数を減らすことにほとんど影響がないように見えます。死を数日遅らせるだけです。BCGワクチンにお金をかけた方がはるかに効果的で、費用もはるかに少なくて済むでしょう。

感染曲線を平たん化させることは死亡率にほとんど影響がなく、ただ死亡者数を後ろにずらすだけです。

出典(4月20日にアクセス):
Coronavirus Update (Live)
BCGアトラス
2020 coronavirus pandemic in Italy – Wikipedia
2020 coronavirus pandemic in Belgium – Wikipedia


編集部より:この記事はサトウ・ジュン氏のブログ「JSatoNotes」2020年4月21日の記事より和訳して転載させていただきました。快く転載を許可してくださったサトウ氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はJSatoNotesをご覧ください。

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