知っトク解説:今回は“臨床試験”

2020年05月07日 16:00

新型コロナウイルスの報道で、“薬の臨床試験”と聞くことがよくあります。
新型コロナウイルスは、“新型”と付いている通り、これまでになかったコロナウイルスですから、治療法や薬がありません。そこで必要になるのが臨床試験です。

我々が風邪にかかったとしても糖尿病になったとしても、それらを治療する薬は基本的に厚生労働省が承認したものです。薬には必ず副作用があると言われています。当然ですが、効果がわからない薬を一か八かで使うわけにはいきません。そこで、新たな治療法、検査法、予防法などを開発するために、医療機関で実際に人を対象に薬や医療機器を使ってみて、その効果や安全性を確認することを臨床試験といいます。また、厚生労働省から薬や機器の承認を得ることを目的として行われる臨床試験を、治験といいます。

臨床試験には、フェーズ1~フェーズ3と三段階あり、対象人数を増やしていきます。通常、新しい薬が開発されてから承認されるまでには10年以上かかることも少なくありません。また、開発された薬の候補の中から承認された医薬品になるのは数十万分の1とも言われています。従って、新型コロナウイルス用の薬を開発して臨床試験にたどり着くまでも、その後、臨床試験を経て承認されるまでも、まだまだ多くの時間がかかります。

現在、新型コロナウイルスの治療のために行われている臨床試験は、すでに開発されていたものや、開発途上にあった薬を新型コロナウイルスにも有効なんおではないかという観点から行われている臨床試験です。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2020年5月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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